師岡熊野神社(石川正人宮司)で14日、今年1年の農作物の出来や世の中を占う筒粥神事が行われた。
大釜の中に27本の葭(あし)の筒と米を一升入れ、御神水を加えて炊き上げる。石川宮司が葭を引き上げ、筒の中に粥がどれだけ詰まっているかで吉凶を占う。天暦3年(949年)から続く神事で、今回で1069回目。横浜市の無形民俗文化財にも指定されている。占う項目は筒の本数と同じ27。農作物23種のほか、農作物の出来を左右する日、雨、風、さらに世の中について占う。
歴史ある神事であることから、当日は開始前から大勢の聴衆が集まり、占いの行方を見守った。石川宮司が炊き上がった筒を開き、「大麦―半分」「小麦―三分」「大豆―七分」「大根―十分」「芋―八分」「蕎麦―半分」などと農作物の出来を読み上げていった。
例年、注目が集まる「世の中」(景気)の吉凶は「十分」。石川宮司は「皇室のご慶事もあり、地域にとっても喜ばしいこと」と話していた。
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