高齢者、子育て、災害――。日本には様々な考えるべき社会問題がある。では港北区では何が起きているの?区内での現状を、体当たりで調査します。
篠原台町の住宅街にある緑豊かな篠原園地。園内にある「篠原園地プール」は50年以上親しまれてきた。しかし老朽化のため、今年の9月2日をもって運営を廃止することを県が発表。残念がる声があがっている。
神奈川区は六角橋にある放課後デイサービス「エニィタイム」に通う障がい児たちも、同プールを利用。その際、篠原台町に住む中村ちひろさんや関口直美さんをはじめ、地域の有志で入水(にゅうすい)支援のボランティアを行っており、彼女らもまた廃止の悲しみを語る。
子どもの成長の場
ボランティア活動は、もともと同プールの利用者を増やそうという動きから始まった。「プールがなくなってしまうかも」という話が上がっていたことから、近隣の幼稚園・保育園などに声をかけ、利用を促していた。そのなかで同施設とつながりを持ち、プール利用時のサポートをすることになったのが3年前の話。周辺の住民や近隣の学校に通う学生などが参加する。
子どもたちは水遊びが大好き。浮き輪で浮かんだり、「何秒潜れるかな?」と挑戦してみたりと楽しんでいた。元体育指導員の田中照久さんは、「褒められたくて頑張っちゃう子もいて。同じ目線に立ちながら、一緒になって挑戦するんです」と話す。子どもたちにとってこのプールは、遊びながら自然と成長できる場でもあるというわけだ。
「障がいのある子たちが気軽に安心して遊べるプールってあまりないの」と話すのは中村さん。混んでいる、大きな声や音であふれているなどの環境によってパニックになってしまう児童もいるため、考慮しなくてはならない。同プールは、幼児・小学生専用のプールであり、ゆったり穏やかな雰囲気。水深やプールサイドの広さがちょうど良い。また、付き添いの保護者が多いため、監視員以外の「見守りの目」も増える。様々な条件に合った最適の場所だった。「子どもたちには得がたい遊び場だと思うの。こういうところが残っていて欲しいな」。子どもたちに寄り添っていたからこそ、その嘆声には一際重みがあるように感じた。
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