港北区版 掲載号:2018年12月20日号
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第2回年忘れもろおか寄席に出演する 茶遊亭 小天さん 師岡町在住 48歳

落語で届ける 心の栄養

 ○…冬至の夜を笑いで温める「年忘れもろおか寄席」では、本妻と愛人のバトルを描いた”権助提灯”を演じ上げる。今回は落語研究会の高校生と共演。「社会人落語も面白いなって、思ってもらえたらいいですね」と優しく笑う。

 ○…「いつ死んじゃうか分からないから、やりたいことをやろう」。東日本大震災を経て心に浮かんだこの決意が、落語の世界へ入り込むきっかけを作った。まず始めてみたのは、カルチャー教室で見つけた、落語の台本講座。しかし思うように筆が進まない。「しゃべるリズムを覚えた方がいい」という講師のアドバイスを受け、実際に演じるための教室にも通い出した。「気が付いたらのめり込んでいました。なぜでしょう。懐の深さが良かったのかな」とみるみる虜に。後にベテランだらけの落語サークルにも所属。凄腕の先輩たちの中で揉まれながら、背中を追いかけ続けた。

 ○…思い返せば吹奏楽、合唱部、放送部、人形劇サークルなど、学生の時から人前で表現することが多かった。「もともと話すのは苦手だったから、あえて挑戦してバランスをとっていたのかも」。今でも寄席の本番前は「私は今何をしているの、もう帰ろう…」と思うほど緊張してしまうとか。それでも終演後には次のことを考えているというサゲ。それだけ物語に入り込んでしまうようだ。演じる際のこだわりは、悪役を愛らしく見せること。「お笑いだからリアルな演技はダメ。難しいですけどね」

 ○…師岡に暮らして15年。これからは地元横浜で寄席を行っていきたいと意気込む。「横溝屋敷(鶴見区)なんかもいいですね」。落語を通して伝えたいのは、生きる活力。「ある人の人生を垣間見て、ああ、明日も生きていこって思ってもらえたら」

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