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港北区版 公開:2019年1月1日 エリアトップへ

港北図書館 認知症のイメージ改革 新たな事業で関心高まる

社会

公開:2019年1月1日

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 「認知症」と聞いて、どのようなイメージが浮かぶだろうか。怖い?複雑な病気?港北図書館(木下豊館長)では、認知症のネガティブなイメージを払拭するため、数々の事業を行っている。

関連本など常設

 同館1階には、認知症を理解するためのてづくりポスター=写真=が貼ってある。近隣の大豆戸地域ケアプラザ職員が制作したものだ。認知症カフェや地域ケアプラザなどの福祉施設の連絡先、取組みなどが一目で分かる仕様。40〜50代の利用者が多く立ち止まり、写真を撮っているそう。ポスターの向かいには、認知症関連本コーナーを設置している。「より理解を深めて欲しい」とコーナーと別途に企画展を開催した事例も。1カ月で300冊近くの貸出しがあったという。

認知症講座

 昨年8月から10月まで行われたのは、3回連続の同館初「認知症サポーター養成講座」。積極的な広報活動や、大豆戸地域ケアプラザ、フリーペーパーえがおと共催したことから、1回に40人以上、最終回には70人以上が参加したという。

 基礎知識を学ぶ会、認知症ジャーナリストによる講演、著書に関するディスカッション、ゲストの当事者による講演など、多角的に学べる内容が組み込まれた。これらは関連書籍があること、市内図書館から取り寄せて、参加者が一斉に同じ本を読めることなど、図書館開催のメリットが最大限に生かされているという。参加者からは「認知症は病気ではないという言葉が印象的」「自分自身、誤解している部分が多くあることに気が付いた」などの声があがっており、認知症への印象が大きく変わるきっかけとなったようだ。

 自身も「接し方が分からない」と後ろ向きのイメージを持っていたという木下館長。しかし認知症カフェなどに足を運んだ際、それらが覆されたそう。「施設職員も家族も、みんな明るく楽しそうで。皆でポジティブなイメージに変えなくてはと」。認知症を積極的に取り上げる理由は、すべてここにある。図書館でも認知症と思われる利用者が増えているそう。今後は、図書館職員の人権研修の際に、講師として認知症を伝えていくという。

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