県政報告195 持続可能なかながわを 県議会議員 はかりや珠江
今回は県の新年度予算について取り上げます。
今年は知事選挙があるため、骨格予算として編成されています。人件費や介護・医療・児童関係の経費、公債費（借金の返済）等の義務的経費と、特に県民生活に配慮が必要な施策や、継続性が重要な事業等の経費が中心となっています。
＊９つの重点事業
今回の予算案は、「持続可能な神奈川に向けて」を掲げ、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の理念に沿って、県民の皆さんの暮らしに直接結びつく９つの重点事業を中心に取り組んでいくとされています。
＊「未病の改善」・「地域医療体制の整備」
「未病改善」は大切ですが、効果を検証できるよう工夫してほしい所です。また医療・看護・福祉の人材確保、糖尿病・腎臓病等の重症化抑止に向けた取り組みについてもさらに拡充が必要です。
「障がい・高齢福祉施策の推進」では、誰もが住み慣れた地域で暮らし続けられる社会を目指す取組みとして、医療的ケア児への支援充実や視覚と聴覚両方に障がいのある方への自立支援が盛り込まれました。「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念が県の施策全体に根づくよう努力を重ねてほしいと思います。
＊子ども・子育て支援
児童虐待による痛ましい事件が後を絶ちません。
子どもたちのいのちを守り、希望をもって成長できるように、支援を要する子ども・家庭に対するきめ細かなサポートが必要です。関係機関の連携強化等、一層の充実を求めていきたいと思います。
＊県内産業の活性化
県内の事業所数の99％を占める中小企業・小規模企業の皆さんに継続して事業を営んで頂くためには、直面する課題に共に向き合って伴走するような支援が必要です。支援策を広く知って頂く工夫、「かゆいところに手が届く」「利用しやすい」支援策となるよう力を尽くして参ります。
＊その他の事業
この他の事業として▽「安全で安心なまちづくり」…地震や津波、台風等の災害対策の強化や防犯カメラの設置、大規模イベントへの対応等▽「ラグビーＷ杯や東京２０２０オリンピック・パラリンピックに向けた取組み」…機運醸成や施設整備等▽「神奈川の魅力づくり」…観光振興等への取組み▽「かながわスマートエネルギー計画の推進」…再生可能エネルギーの導入促進等の取組み▽「県立高校改革や県立教育施設の整備」――が重点となっています。
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