港北区版 掲載号:2019年3月21日号
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劇団四季『パリのアメリカ人』横浜公演出演者の一人の 小林 唯さん 横浜市在住 劇団四季俳優

人生を変える俳優に

 ○…第二次世界大戦後のパリが舞台のミュージカル『パリのアメリカ人』にアンリ役の一人として出演する。見どころは「ダンスレベルが高くて、視覚的に楽しめる」と話す一方で「ストーリーを味わってほしい」と熱を込める。「戦争のエッセンスが重要な作品。当時を生きた若者の運命が描かれている。時代の重みをふくらませていけたら」

 ○…ミュージカルとの出会いは高校卒業の頃。学校で演劇を学ぶもそれほど本気になれなかった当時、劇団四季の『サウンド・オブ・ミュージック』を見て「とんでもない雷に打たれた」。「出会うのが遅すぎた」と悔やんだが、その衝撃を忘れられなかった。入団オーディションを知ると、部屋に防音室を自作し歌とダンスの練習に明け暮れた。2013年に研究生として合格。初舞台は冒頭10分だけの出演だったが「道が開けたと思って、本当に感動した」。夢を追うのに遅すぎることはない、と自ら証明した。

 ○…入団後は主役を演じる機会も手にしたが、同時に大きな壁にもぶつかった。「とにかく、もがいて、もがいて」突破し、今は新たな役を生きている。『パリのアメリカ人』で演じるアンリはショーマンを夢見るお坊ちゃんというコミカルな役だが、戦争の暗い面も体現する。「前半と後半で変化するキャラクターなので前向きさと戦争で負った傷とのバランスを探りながら演じている。俳優冥利に尽きる役」と目を輝かせる。

 ○…横浜のKAAT神奈川芸術劇場の舞台に立つのは今回が初めて。出身地の大阪府にいた頃は神戸によく訪れていたこともあり、「港町が好きで。公演後は海に寄ったりしようかな」と楽しみも。ミュージカルで人生が変わった。将来は「自分も観てくださった人の人生を変えられるような俳優になりたい」と言い切る。

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