県政報告198 「チリリン条例」スタート! 県議会議員 はかりや珠江
今回は、自転車の安全で適正な利用に関して新たに制定され、4月1日に施行される「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」について取り上げます。
「チリリン条例」というのは私が勝手につけたこの条例の愛称。目的は、歩行者も自転車等も安全に通行して、安全安心な地域社会をつくろうというものです。
*なぜ条例が必要なの?
身近な乗り物である自転車は、お子さんからシニアの方まで多くの方が利用しています。一方、県内では自転車の関係する事故が増加。これらの交通事故では亡くなった方の約76%、ケガをした方の約65%に何らかの法令違反が認められ、危険運転の根絶が課題です。
加えて平成29年には、自転車運転中にスマホ操作に気を取られ、歩行者と衝突し死亡させる重大事故も発生しました。
全国的にも、自転車が関わる交通事故で多額の賠償を命じる判決が出ており、自転車賠償保険加入の必要性が認識されるようになってきました。
県では検討委員会を設置し、自転車を安全適正に利用する取り組みや、交通安全教育の実施、自転車損害賠償保険等の加入義務化を柱とする条例の検討を進め、第1回定例会で可決されました。
「自転車ものれば 車のなかまいり」という標語もあるように、利用者が軽車両という認識をもってルールやマナーを守ることが第一。子どもや高齢者はヘルメット等の着用も大事です。
*保険加入の義務化も
注目は「自転車保険加入義務化」。自転車事故をめぐる高額な賠償に備えてもらうことが目的の一つ。火災保険等家族が加入している他の保険の特約で付加していることもあるので、加入状況を確認しましょう。また加入義務化については周知期間も必要なので、10月1日からの施行です。
詳細は県警HP「かながわの交通安全」をご覧ください。
|
|
|
|
|
|