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港北区版 公開:2019年10月31日 エリアトップへ

ラグビーW杯(ワールドカップ)を区の遺産(レガシー)に

社会

公開:2019年10月31日

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 11月2日(土)はいよいよ決勝戦。本企画では、新横浜の横浜国際総合競技場で計7試合が行われた経験や、そこから生まれた地域の一体感を区の遺産として今後のまちづくりに生かすための取組みや提言をまとめた。

機運の高まり、後々まで 11月2日は決勝戦

 強豪国をも打ち破り、ラグビーファンだけでなく多くの人に勇気と感動を与えた日本代表--。桜の戦士が駆け巡ったラグビーワールドカップ日本大会が11月2日(土)、港北区の横浜国際総合競技場でいよいよ決勝戦を迎える。決勝のカードはイングランド対南アフリカ。ラグビー伝統国同士が激突するこの日、港北区の舞台に世界中が注目する。

 港北区ではこれまで、ラグビーの機運を高めるとともに、盛り上がりによる一体感を区の遺産として、今後のまちづくりにつなげようと県・市等による様々な取組みが行われてきた。

 小学校ではラグビー体験教室が企画されたり、同競技場への玄関口となる新横浜駅前には大会や決勝戦までの日数を示すカウントダウンボードが設置されたり。同競技場周辺の装飾など取組み内容は多岐にわたった。

ファンゾーンで区PR

 臨港パークで開かれたファンゾーンでは、10月19日のステージイベントで港北区民が躍動した。

 港北区民俗芸能保存会(伊藤武夫会長)の会員らがお囃子や太鼓演奏を、また神輿会の有志は神輿渡御を披露。小学低学年から80歳代まで総勢約400人の区民が、世界からの来場者に港北区で継承されてきた伝統文化を発信し、伊藤会長は「最高の日に区の芸能を多くの方に知っていただけるのは最高。世代を超えたPRになる」と充実した表情を見せた。

 迫力ある神輿渡御を目の当たりにした外国人らは、その熱気を写真に収めようと、しきりにスマートフォンを向けていた。「神輿がエキサイティング、生で見られて感激」とはイングランドから来た女性。神輿を担いだオーストラリア人の男性、ダミアンさんは「ファンタスティック。日本文化を体験できて誇りに思う」と興奮さめやらぬ様子で息を切らしながら話してくれた。

 また、横浜国際総合競技場での試合に合わせて開かれた横浜ラグビーフェスタ2019では、新横浜駅北口西広場でステージイベントや日本の文化体験等が催された。

12月14日は港北カップ

 12月14日(土)には第2回港北カップタグラグビー大会を企画している。主催は港北区役所で、会場は、しんよこフットボールパーク。小学生を対象に低学年の部、高学年の部、それぞれ12、8チームに分かれて開かれる大会は、チームでも個人でも参加可能。出場チームは10月1日から先着順で募集している(11月22日まで)が、低学年の部は十日程で定員に達し、12チームに増やした経緯がある。

 ワールドカップの開催を機にラグビーに親しみを持ってもらおうと開かれる大会では、初心者でも楽しめるよう、当日はレクチャーもある。

早期定員の企画も

 10月14日に日吉で開催を予定していた「港北区&慶應ラグビー・スポーツ体験会」は早期に申し込み定員に達したことから、第2回の開催を決めたほど。初回開催分は大雨注意報発令により延期。延期分の開催は11月17日(日)、第2回の開催は年明けを予定している。

 区ではまた、大会前に続いて、大会終了後の12月に区民を対象としたアンケート調査を行う。ワールドカップの開催や区役所が実施する事業への意識やニーズを把握し、ラグビーの定着状況を検証の上、来年度以降の取組みに生かす方針。

「区の未来につながる」栗田るみ港北区長にインタビュー

 --区長にとっての大会の注目点を教えてください。

 世界最高峰のプレーを間近で味わえる、まさに「港北で暮らしていて良かった」と実感できる時だと思います。私も鍛え上げられた選手たちの活躍をスタジアムで見て、その迫力に圧倒されました。15人全員がそれぞれの役割を果たし、チーム一丸となって戦う強固なチームワークやノーサイドの精神といったラグビーらしい姿勢に感動しました。何と言っても日本チームの頑張りは全国に勇気を与えてくれました。

 --地域の機運の高まりの変化についてはどのようにお感じでしょうか。

 港北区では小学校でのタグラグビー体験会を地域や大学と継続してきました。また、一国一商店街の応援企画やフラッグ掲出、ハンギングバスケットによる競技場周辺の装飾など、地域の方々と様々な取組みを行ってきました。地域の健民祭でもラガーシャツを着ていただき、ラグビーボールを使った種目を行うなど、ラグビーが身近になって盛り上がっているな、と感じています。

 --開催地としての経験を今後の街づくりにどう生かすお考えですか。

 多くの関係者の皆様と区役所が協力して盛り上がりにつなげることができました。地域の様々な課題も区役所だけで解決することはできません。ラグビーのように多様な主体が活躍するチーム港北としての一体感は、未来の港北区のまちづくりにつながり、レガシーになったのではないかと考えています。

インタビューに答える栗田区長
インタビューに答える栗田区長

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