「誰もが気軽にお出かけし、ふれあうことができるまち」を目指し、コミバス市民の会(共同代表/入江勝通さん・砂田正子さん・山田平保さん)が運営する”菊名おでかけバス”。山坂の多い地形であることや、高齢化により、移動が困難になった人も「お出かけがしたい」との地域住民の願いを形にしたもので、試運転から今年で10年目を迎えた。毎週火曜日に7便が運行され利用者はボランティアが運転するワゴン車に乗り、買い物や通院などを行う。利用者からは、「コミバスのおかげで図書館に行くことができる。親切な活動に感謝している」との声も。送迎だけでなく花見や食事会も行われており、他の自治体やグループから運営を視察に来ることも増えているという。
大学生が研究も
2月10日には、この活動を研究した東洋大学4年、永峰苑佳さんの卒業論文の発表会が行われた。場づくりと連携した生活支援交通サービスが高齢者の外出意欲や幸福感に影響を与えるかを調査し、「コミバスの運行が住民の幸福感に繋がっているのでは」と分析。参加した会員は「場づくりとして評価されたことが嬉しい」と笑顔を見せた。
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