「特に宣伝はしていないの」と言いながら、次々と子ども達が集まり賑わいを見せているのは、菊名みんなのひろば(錦が丘17の7)内にある駄菓子屋。自宅の玄関を改修した店先には50種ほどの駄菓子が所狭しと並べられる。”駄菓子屋”ののぼりに引き寄せられ、学校終わりの小学生や中学生、幼稚園児が集まってくるそうで--。
運営しているのは秋山和江さん=錦が丘在住。菊名のコミュニティハウスで勤務していた際に、遊ぶ子どもたちに対し「うるさい」と怒鳴る大人の姿を見て心を痛めたと話す秋山さん。以来「子どもがのびのびと遊ぶ場があれば」と考えていたという。「遊ぶ場所だけでなく、駄菓子があったら喜ぶかも」と昨年の10月から火・水・木曜日限定で駄菓子屋をオープンさせた。共働き世帯が増える中で、子どもが帰って一人でさみしい想いをしないように安心して過ごせる場所になればとの思いも込められている。子どもと話をしたり、「来週もいてよ」と声をかけられたりしたのが嬉しかったと話す。
この日に来たのは「ずっと来たかった」と話す男の子。「買い物が楽しかった、また来る」と満足げな表情を見せていた。「おばあちゃんの家のようにほっとできる場所にしたい」。これからも秋山さんは温かく子どもたちを迎える。
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