港北区は1日、2020年度区政運営方針を発表した。今年度は、当初予算案で東京2020大会に向け、機運醸成関連イベント等も企画されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、変更を余儀なくされている事業もある。栗田るみ区長に基本方針を聞いた。
今年度の基本目標は、「活気にあふれ、人が、地域がつながる『ふるさと港北』〜区民の皆様の安心・安全を守り、ともに歩む区政〜」。昨年度とほぼ変わらないが、「区民の皆様の安心・安全を守り」の部分が追加されている。栗田区長は、「コロナ禍の中、区として安心・安全を第一に守っていく、すべての職員が全力で取り組むという意気込みを示した。公のために尽くすのが公務員。今こそ役割を果たすとき」と話す。
コロナへの対応は
目標達成に向けた施策は【1】安心して暮らせるまちづくり【2】地域で支えあう福祉・保健のまちづくり【3】活気にあふれるまちづくり――。それぞれの施策に沿い、事業・取組みが予定されているが、この中でも、特に注目されるのが【1】の安心して暮らせるまちづくりだ。
当初予算案にはなかった「新型コロナウイルス対策」が含まれ、その正確な情報発信やリスクマネジメント、商店街等への支援、中小企業への支援策のコーディネート等を進める。すでに、港北区商店街連合会への支援策として、区のホームページ内に、宅配・テイクアウト・WEB接客サービスを行う同商連加盟店舗の掲載なども実施。「区民の声を聞き、何が助けになるのか考えながら、柔軟に事業を進めていきたい」とする。
また、【1】には「災害に強いまちづくり」「防犯・交通安全対策の推進」も盛り込まれている。風水害時の避難場所の考え方や避難行動に関するリーフレット作成では、当初は、地震と風水害では異なる指定緊急避難場所などの周知を予定。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、第一選択を指定緊急避難場所に限定するのではなく、近隣の知人宅などへの避難も推奨されるという。
ひっとプラン港北策定
【2】の「地域で支えあう福祉・保健のまちづくり」では、来年度から進められる第4期「ひっとプラン港北」の策定が行われる。身近な福祉保健課題の解決に向け、各地区社会福祉協議会ごとに方針が出され、区としても方針が取りまとめられる予定だ。また、【2】の中には「子育て支援の充実」「高齢者、障がい児・者への支援」「生活にお困りの方への支援」が含まれる。子育て支援では、保育所待機児童対策として、現時点で保育園が2園、来年度に新規開園予定だ。
また、高齢者等への支援策の「救急医療情報キット事業」は、昨年度から引き続き実施されるもの。筒状の容器に当該者のかかりつけ医、服薬内容、緊急連絡先などの情報を記載したシートを収め、冷蔵庫で保管するというもの。これは、高齢で独居の区民等が救急搬送されるなどの緊急時に円滑に医療介護情報を共有し、迅速に対応するための施策。予定数は5000キットで、利用の希望者には、区役所および地域ケアプラザの窓口で配布する。
【3】の「活気あふれるまちづくり」は、商店街活性化のためのイベントやウォーキングポイント利用促進イベント、大規模スポーツイベント開催機運醸成などが予定されているが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から時期は未定。担当課では「機をとらえて、未来に向けて取り組んでいきたい」とした。
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