小机の歴史を基にしたボイスドラマを制作した地域演劇集団スターリンクスを主宰する 松井 寿徳さん 港北区菊名在住 48歳
舞台で人とまちをつなぐ
○…菊名を拠点に区内で活動する「地域演劇集団スターリンクス」を設立し7年。小机城の殿様「笠原重政」と小机周辺の歴史を学びにタイムスリップするボイスドラマ「小机の重政」を今年制作した。4年前に小机城址まつりに行った際、自分も含め劇団員が地元の戦国武将について知らなかったことを機にドラマの制作を発案。「地域劇団と名乗るからには、芝居を通して地元のことを知ってもらう役目もある」。子どもにも分かりやすいよう、音声に絵をつけた動画版もHPで公開し、区内の小学校で上映している。
○…福岡県出身。会社員時代、舞台照明の仕事をしていた地元の先輩に連れられて見に行った公演で業界に興味を持ち、未経験の舞台業界に飛び込んだ。以来、宝塚歌劇団の公演、テレビ番組収録、コンサートなど、20
年以上舞台照明を手掛けてきた。「裏方ながら、出演者と一緒に公演をつくる喜びと楽しさがある」とやりがいを語る。
○…趣味はアウトドア系。長野や山梨まで仲間とバイクでツーリングし、キャンプするのが最高の息抜き。「満天の星空の下でたき火を囲んで語り合い、テントに戻る時間は至福」と笑顔。妻と「近場まで一緒に走りに行くのも楽しい」と話す。
○…「重政」の上映による小机周辺や商店街の活性化を願う。地元団体の「小机城のあるまちを愛する会」とも小机城史跡を利用した取組みを思案中。3年前制作した映画「まりおんの夢」では、区内の商店主を役者として迎えるなど、地域との連携に手応えを感じた。「地元の顔見知りや仲間が舞台に立つ姿を見て、皆で笑顔になったりハラハラしたりする空間をつくりたい」。舞台の力で町を連携させ、盛り上げていく。
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