生活介護事業所、ペパーランド・コミュニティかれん(大豆戸町)の利用者が連携して製作、販売する手づくりの「猫のつめとぎ」が人気商品となっている。同所は社会福祉法人かれんが運営し、障がいのある人に日常生活の支援や創作活動、生産活動の機会を提供するための施設だ。
猫のつめとぎは施設利用者が協同で製作する商品で、2年前の施設開所時から手掛けていたが、当時は利用者数が少なかったこともあり、販売できるのは月に1個程度。その後、利用者が増え、商品の評判も良いことから、今では活動の柱として19人が力を合わせて製作している。生産数も増え今年9月には7個を販売したという。
製作にあたっては、まず近くのスーパー等から材料となる段ボールを調達するところから始める。次に段ボールを8cm幅の柵状に切り、ボンドをつけながら巻いていく。直径40cm程になったら、思い思いに色付けした段ボールを外側に張って仕上げる。柵状の段ボールを巻き易いよう折り目をつける人、ボンドで張る人、絵を描く人など、作業は、その日の利用者が各パートに分かれて進められる。
10月2日午後2時頃、柵状にした段ボールを丁寧に巻いていたのは、鶴見区から通う内藤昇三さん(51)。どのパートもできるという内藤さんは「難しくない作業なので、楽しくやっている」と笑顔を見せ、「平らに、緩まないように」と注意点を教えてくれた。
「処分される段ボールを使って何かできないか」と考えたのがきっかけ、と話すのは施設管理者の柏木さん。「リピーターもいて、友達にと購入する人もいるという」。購入者から寄せられるのは、「丈夫、長持ち、カスが出にくい」といった好評の声だ。
役割に集中して黙々と作業に打ち込むことが多いという利用者だが、「商品が売れたことを報告すると笑顔が広がる。できることに関わり、人との接点を持てるのがいいところ」と柏木さんは嬉しそうに話した。
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