生徒が考案した商品
高田中学校（横田由美子校長）では、「マルちゃん」でおなじみの東洋水産（株）と連動した授業に取り組んでいる。
同校では以前から美術科で、カップ麺のパッケージをデザインする授業を実施していた。そして今回は同社の協力で内容を拡充。まず昨年11月に食育講座として「だし」の味比べを体験。また、同社社員の話を聞き、各自が商品のコンセプトとそれに合ったデザインを考案した。11月６日は、９月に選ばれたクラス代表６人による商品発表会を開催。デザインと共にコンセプトやターゲットを、コンビニ利用客の統計資料や雑誌の購読データなどの自分たちで調べた情報を活用してプレゼンした。
生徒投票で最多得票となったのは中村菜結さんの２つの味を楽しめる「今日はどっち学生麺」。また同社による特別審査員賞作品には、中根慎士郎さんの「スープが旨い 鍋焼き風うどん」が選ばれた。２作品は同社により試作品が作られ年末に生徒たちに提供される。「特徴のスープがどう具現化されるか楽しみ」と中根さん。同社の真喜屋理恵子常務取締役は「大人顔負けの発表。学校と連携して取り組めたのは貴重な経験になった」と振り返った。
また、今回の学習ではプレゼン資料作りや投票に、タブレットやアプリケーションを積極的に活用し、ＩＣＴ（情報通信技術）を用いた新たな学習スタイルにも挑戦した。発表会にはＧＩＧＡスクール構想の関係者も来場。横田校長は「東洋水産さんの協力に感謝。生徒にとっても教員にとっても新たな試みだったが楽しんでできたのでは」と目を細めた。
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