昨年4月に新設された横浜市立箕輪小学校。緊急事態宣言の発令に始まり、コロナ禍の荒波を越え、3月には初めての卒業生を送り出した。卒業を前に制作中だった校歌も完成。井上強校長は「校歌と共に卒業を迎えられてよかった。児童・職員にとって忘れられない1年になった」と初年度を振り返った。
令和初の新設校
令和になり市内で最初の新設校として、総勢594人の児童ととも開校した箕輪小学校。しかし始業式以降の2カ月は、緊急事態宣言下での休校となるなど苦難の船出に。学校再開後もコロナ禍での制約は少なくなかったが「教職員も児童も、できないことではなく”何ができるか”を考えて取り組むことができた」と井上校長は話す。
中でも印象に残っているというのが10月の運動会。開催も危ぶまれたが「開校以降、全校児童が一堂に会する機会がなくなってしまう。6年生にとっては最初で最後のチャンス」と開催方法を模索。開催日程を分けたり保護者の参加を入れ替え制にするなどして実施した。
また、地域や企業からも「『新設校だから大変でしょう』と協力を申し出てくれた」と数多くの支援が。オンライン工場見学や出前授業、海外の子どもとの交流など、児童たちに様々な学びの機会が生まれたという。「保護者をはじめ、地域の様々な方の支えがあってこその1年だった」と井上校長は感謝を口にする。
児童も作詞
そんな初年度の締めくくりに完成したのが”校歌”。作詞作曲を担当したのは、横浜市立高校の校歌作曲の経験もあるオオゼキタクさん。新型コロナの影響で楽曲制作が滞る中、近隣在住で同校の保護者と面識のあったオオゼキさんが、学校からの依頼を快諾してくれたという。
「児童の学校生活や気持ちに合ったものを」と歌詞の元となるフレーズを6年生と教職員から募集。集まった言葉を元にオオゼキさんと田名部和美副校長、音楽科の安藤圭教諭とで試行錯誤を重ね3月に完成した。曲中には、児童が中庭で大縄をする姿から着想した歌詞も登場するなど「箕輪小らしい素敵な歌になった」と安藤教諭は笑顔を見せる。完成した校歌は各学級での朝会でお披露目。児童たちは「歌詞がすごくいい」「泣きそうになった」など、待望の校歌完成を喜んだ。
19日には、67人の6年生が初の卒業生として旅立ちを迎えた。「初年度中に完成させることができてホッとした。校歌と一緒に送り出すことができて嬉しい」と井上校長。「この1年を共に乗り越えられたのは大きな財産となったはず。箕輪小の1期生であることを誇りに思って巣立っていってほしい」と教え子の門出を祝った。
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