小机小学校マーチングバンドは3月29日、日産スタジアムで卒団記念イベントを開催した。コロナ禍で発表の場を失っていた児童たちのため、新横浜公園の協力によって実現した卒業生らも交えた公演。同校の鈴木康史校長は「地域の協力のおかげ。笑顔で送り出すことができてよかった」と感謝を口にした。
青空の下大団円
例年は、小机城址まつりや地区センターのイベント、運動会などの場面で演奏を披露していた同マーチングバンド。しかし、コロナ禍の今年は9月の神奈川県の交流会を除き発表の機会がなかったという。
そんな苦境を知ったのが、同校の運営協議会の一員で、日産スタジアムを管理する新横浜公園。密回避に加え、来場者の把握・管理もしやすくなる、屋外のスタジアムの使用を提案した。一小学校の演奏会のためにスタジアムを貸し出すのは極めて珍しいこと。実は同校とは、サクラソウの植付けなどで10年以上の交流があり、「子どもたちのためにぜひ協力したかった」と、積み重ねた絆がイベント開催へとつながった。「我々にとっても貴重な経験になった。これをモデルケースとして、学校や地域の方々との交流をより活発にしたい」と同公園の担当者は話す。
当日は、『愛の唄』や『紅蓮華』を披露。さらに、同校で臨時講師も務めるプロのパーカッションパフォーマー・大窪研二さんや卒業生たちも駆け付け演奏を行った。最後を飾ったのは、マーチングバンドのメンバーに、大窪さん、卒業生、観客の在校生らによる大団円=写真。青空に響く音色の下、子どもたちの笑顔の輪が広がった。
緊急事態宣言下で、準備期間も短く、オンラインでの練習など急ピッチで本番を迎えたが、「前を向いて頑張る児童たちの想いが音に表れていた」と顧問の木村勇貴教諭。パフォーマンスを見守った、保護者の砂川直子さんと長通千穂さんも「のびのびと楽しそうに演奏している子どもたちの姿を見ることができて嬉しい」と口を揃えた。
「スタジアムで演奏をする機会は滅多にない。地域の協力に改めて感謝したい」と鈴木校長。「コロナ禍の一年だったが最後にいい思い出ができた。笑顔で送り出すことができてよかった」と振り返った。
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