神奈川県にも緊急事態宣言が発令されるなど、感染再拡大が続く新型コロナ。港北区でも累計陽性患者数が4000人を超え、状況は深刻化している。そこで本紙では、区内の現状や対策等について、港北区福祉保健センター北川寛直センター長に話を聞いた。北川センター長は現状を分析し、周囲への影響に想像力を持って行動する必要性を強調した。
--港北区でも感染者が増加していますが、感染経路や症状、年代などに傾向はありますか。
「発熱や呼吸器症状に加え、嗅覚・味覚異常、下痢等の消化器症状等、症状は多種多様です。
年代は20〜30代、感染経路は家庭内感染が多数を占めています。
それにともなって、市内では感染者やその家族たちが従事、利用する施設(保育園、学習塾等)でクラスターが発生しています」
--最近の感染再拡大は、デルタ株と呼ばれる変異株が一因と言われていますが。
「デルタ株の強力な感染力の影響は否定できません。
加えて強調したいところが、精度の高い感染予防対策ができていたかどうかというところです。『マスクはしていたけれど、鼻が覆われていなかった』『手指消毒はしていたけれど、十分な量の消毒液を指先にしっかり使っていなかった』ことなどが懸念されます。
デルタ株に対しては、我々の丁寧かつ適切な感染対策が問われている印象です」
--ワクチン接種が進む中、接種後の感染を心配する声も多く聞かれます。接種前後での注意点に違いはありますか。
「ワクチン接種の主な目的は、重症者や死亡者を最小限にすることです。高齢者の発症及び、重症化が抑えられている点では、ワクチン効果は大いに感じられます。
一方、ワクチン接種後に検査陽性となる方も、実際に一定程度いらっしゃいます。
繰り返しとなりますが、ワクチン接種と同等かそれ以上に、日常の感染予防対策が重要と考えます」
--自身や身近な人に、発熱や嗅覚異常等の症状が出た時の正しい行動手順を教えて下さい。
「まずは職場や学校に行くことを避けること。そして、かかりつけ医に相談ください。そのためにも、日頃からかかりつけ医を持つようにしましょう。
仮に検査陽性となった場合に、居住地と住所地が異なると保健所からの初動が遅くなります。普段からの各種手続きをお忘れなく」
--医療の逼迫が叫ばれていますが、港北区の状況はいかがでしょう。
「感染者及び重症者の増加により、入院困難症例が増えています。
医療機関の奮闘と関係機関の協力により、どうにか最悪の事態が回避できている状況です」
--今、私たちの行動で最も注意すべき点は。
「とにかく自分自身の行動に責任を持つこと。後々後悔するような振る舞いは慎みましょう。
自分自身が感染することで周囲にどう影響するのかを想像してください。『愛する家族』『大切な友達』『信頼する同僚・同級生』のことを、今一度思いやりを持って考えてみましょう」(インタビュー内容は8月17日時点)。
区内の感染症発生状況
横浜市は8月20日、19日時点の市内の新型コロナウイルス累計陽性患者数を発表した。市内は累計4万9018人、港北区は4423人を記録。また区内の1週間の増加数は446人で、2週連続で400人を超えた。
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