7月に発生した静岡県熱海市の土石流災害で、小机消防出張所から派遣され救助活動にあたった古家裕太さんと中川貴裕さんに活動内容や災害への備えについて聞いた。
同出張所は市の緊急消防援助隊に指定されており、県外で大規模災害などが起きた際、発災直後に派遣されることになっている。土石流災害が起きた3日の夜には同出張所の宗佑典さんと古家さん、中川さん、阿久根海都さん、港北消防署の大橋侑馬さんの5人が現場に到着し、4日から3日間、他部隊と共に救助活動を行った。
活動期間中、前半は上流側で倒壊した複数の木造住宅、後半は下流側の土砂の中に要救助者がいないか捜索にあたった。中川さんは「現場は大変な状態だったが、ほんの少し前まで人が住んでいたんだと分かった。絶対見つけたいという思いだった」と振り返る。直接要救助者を見つけることは叶わなかったが、活動を通し古家さんは「温暖化で豪雨による災害が増える中、自然災害も火事・救急と同様に救助活動のため知識・技術を向上することが大事だと再認識した」と話す。
また2人は「小机を含め港北区は土砂災害警戒区域、特別警戒区域が多い。区域近隣の人も含め日頃から自分事として備えを。小学校等への避難ルートも、警戒区域側や危険な場所から離れるように道順を事前に決めておいてほしい。また本当に危険が差し迫った緊急時は、頑丈な高いマンションの上へ避難を」と呼びかけた。
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