日吉にあるミュージックレストラン「WonderWall-Yokohama」(池田紳一郎代表取締役社長)で9月3日、クラシックライブが行われた。
イベントの発起人は、国内で音楽イベント等を多数手がけるtama企画の吉村たまえ代表。日吉出身でもある吉村さんが「地元に音楽で元気を届けたい」と池田さんに話を持ち掛け実現した。
2015年にオープンした同店では、食事と一緒に音楽を楽しめるように生演奏でのライブを開催していた。昨年のコロナ禍では、3カ月の休業を強いられたが、再開後には「改めて身近で音楽を楽しむ場所が求められていると感じた」と池田さん。今まで通りとはいかないながらも、音楽の灯を消すまいと懸命にライブを継続していた。
当日は吉村さんの呼びかけに応じ、アジアで人気のサックス奏者・松下洋さんと世界的ピアニスト・黒岩航紀さんがクラシックライブを披露。事前予約制での人数制限やパーテーションの設置など、感染対策も徹底した上で有観客で実施した。ステージ上では、100年前のサックスを使った演奏などで美しい音色を響かせ、演奏後には大きな拍手が送られた。
「厳しい社会情勢の中、このようなライブを開催できたのはありがたい」と話すのは池田さん。また、コロナ禍ならではの取組みとしてオンライン配信も挑戦。「生と遜色ない音質を届けたい」(吉村さん)と専門のエンジニアが製作した機材を取り寄せるなど環境にこだわった。当日はトラブルで配信は断念せるを得なかったが、「今後も試行錯誤しながら、色んな形で音楽を届けていきたい」と今後の活動への意欲を語った。
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