小中学生が国際平和に対する思いを発信する「よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト」で、新羽中学校3年の藤田華澄さんが教育長賞を受賞した。
大会は今年で25回目。6月の区別の審査会で代表者1人を決め、8月の動画審査で市長賞、教育長賞、審査員長賞に小・中各2人が選ばれた。
藤田さんのスピーチタイトルは「畑が教えてくれたこと」。実家が農家で、ゴールデンウィークや夏休みには、2人の姉とともに家族全員で畑作業をしている。一方で、小松菜など横浜の名産品が知られていなかったり、食べ残しをする場面を見たりすることも少なくなかった。「悔しくて。野菜の魅力や大切さを知ってほしい」と、両親への取材をもとに、地産地消やフードロスについてスピーチで訴えた。
コンテスト当日は、制限時間内に収めようと少し早口になってしまったといい、受賞の一報には「まさか自分がとビックリだった」と目を丸くする。祖父母や母からは祝福の声をかけられ、父は自身のいないところでスピーチの動画を見て涙を流していたと聞き「家族も喜んでくれてよかった」と笑顔を見せる。
物心ついた時から農家の仕事に触れ、中学では部長を務めるソフトテニスに熱中しながら手伝いも欠かさない。スピーチ内では安全安心な野菜作りのための土の重要性を述べ「有機肥料について学び、よりよい土づくりができるよう家族を手伝っていく」と結んだ。
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