10周年を迎えた「菊名おでかけバス」の運営団体の共同代表を務める 入江 勝通さん 大豆戸町在住 77歳
助け支え合い走り続ける
○…同会が運営する「菊名おでかけバス」の第一便が走ったのは2011年1月25日のこと。自身がハンドルを握ったその日から10年間、住民の生活を支える”足”として活動を続けてきた。「大変なこともあったが、会のメンバーが楽しみながら取り組んできたことが、続けられた秘訣」と笑顔を見せる。
○…外出支援や大気汚染問題など地域課題の解決を目指して生まれたおでかけバス。運行開始までの道は険しく、なかでも採算の見通しが立たず運営事業者探しは困難を極めた。そんな中「それなら自分たちで運営しよう」とボランティアを募り、地域住民が運営するコミュニティバスが誕生した。現在バスとして利用しているワゴン車も活動を知った地域住民が寄贈したもの。「助け合うことで地域課題を住民の力で解決できることを示せた」と振り返る。
○…出身は北海道。チャンバラや野球が大好きで「父の木工場の廃材で木刀を手作りした」と少年時代を回顧する。一方、読書も好きで、高校で古文に興味を持ち教員の道に。86年からは自身で立ち上げた学習塾で教え子に寄り添う。「マイペースをつくる学習の母校」をテーマに、一人一人に合った指導を心がけ、たくさんの地域の子どもたちが学び舎から巣立っていった。休日は、地域史の研究に加えコーラスサークルに通う。心臓手術後に、妻に誘われ始めたというが「楽しく歌ってリラックスできる」とすっかり大切な時間になった。
○…運行本数も次第に増え、より地域に浸透してきたおでかけバス。「今後も老若男女問わず多くの人が利用し、新たな人と人とのつながりを生む場にしていきたい」と意気込む。まだまだ通過点、停車することなく走り続けていく。
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