小机町にある「お菓子の(有)折本屋」(飯島泰取締役社長)の店内に入ると、数々の菓子と大小5領の甲冑が目に入る。
甲冑は、どれも社長の飯島さんの手づくりによるもの。小机城址まつり等に自作の甲冑を着て参加できないかと考え、数年前に商店街の仲間とともに鎌倉で甲冑づくりを習い始めた。
制作する甲冑は、およそ年に1領ずつ。一昨年には第5作を手掛けたが、コロナ禍の外出控えのため自宅で一人でつくり上げたという。
主な材料はボール紙に紐、ネジや鋲など。ボール紙の型取りから始まり、穴あけ、6回のペンキ塗り、そして紐で編んで仕上げる約10カ月間の工程となる。家具の留め具や畳の縁の布といった身の回りの物も材料になり、5作目の烏帽子を指差し、「これ、サッシの網だよ」。今後の甲冑づくりのためにと、100円均一の店を見て歩くこともあるとか。
地域のPRのため
地元以外のイベントにも参加する中、会場で決まって行っているのが、続日本100名城にも選ばれた小机城や小机の街のPR。地域の活性こそが大きな目的だ。
コロナ禍前には地元の子どもらにも甲冑づくりを教え、ともに運動会にも参加した。「夏の自由研究にした子もいたみたい」と目を細める。
自身が3代目となる折本屋は、昭和初期に創業した菓子の老舗。飯島さんによると「今は4代目の長男が店の中心になっている」という。小机城址太鼓最中、城サブレ、城町かすてら――。店内には小机の城や街に因んだお菓子がズラリ。菓子づくりの技だけでなく、「小机愛」も代々受け継がれているようだ。
甲冑姿で参加するイベント会場では特に外国人に喜ばれ、カメラを向けられることも多い。今は6作目に取り掛かっているが、「実質的な作業は正月明けかな」と飯島さん。「コロナが落ち着いたら、早く本格的に小机のPRをしたいな」。その時に向けた準備には余念がない。
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