妙蓮寺駅から徒歩13分ほどの松見町4丁目(神奈川区)に、このほど新たな農園が誕生した。
マンションに挟まれた高台にあるのは「妙蓮寺ファーム」。農家のサポートなどを行う市民団体「かなっぱ畑の会」(山田牧美会長)が農園の管理を行う。
以前は畑の後継者がおらず放置され、雑草や竹が生い茂っていたという同地。土地の所有者から相談を受けた地元の不動産会社「住まいの松栄」(酒井洋輔代表取締役社長)が、「畑を再生させたい」という同会とをつないだことで、今回の計画が始まった。
最初にして最大の障壁となったのが開墾作業。重機が入れないためすべて人力での作業となるなか、土地の一面に生い茂る草や地中深く伸びた竹の根などを、4月から約1カ月かけて除去して土を耕した。運営の中心を担う同会の木津勉さん(72)は「ほぼ毎日作業して。45リットルのゴミ袋150個分ほどを刈り取ったよ」と苦笑しながら振り返る。
現在は、トウモロコシやナス、トマトやじゃがいもなどを栽培しており、今後も葉物野菜などを育てていき、「状況に応じて、収穫した野菜の地域に向けた販売会などもできれば」と展望を語る。また、栽培には希望する地域住民らも気軽に参加することができる。木津さんは「少しでも農業や畑仕事の興味があればお気軽に。農園が地域の新たな交流の場になれば嬉しい」と笑顔を見せた。
妙蓮寺ファームへの参加や問い合わせは、【携帯電話】080・2373・9764(木津さん)。
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