社会福祉法人横浜共生会が運営する福祉施設、しんよこはま地域活動ホーム(大豆戸町/本田和徳所長)の入口にあるトラの顔の案内看板が児童ら近隣の子どもたちの人気を集めている。愛らしいデザインもさることながら、前髪部分が稼働し、持ち上げるとグー、チョキ、パーなど、不定期で変わるじゃんけんマークが表れることが話題の秘密だ。
施設内には、地域の子どもらが利用できる「おもちゃ文庫」があり、もともとはその存在を広く知らせるため、自作の機関車の模型が置かれていた。しかし、老朽化等の理由で数年前からは前面部をアニメキャラクター等の顔に変更。今年は寅年でもあることから、トラの顔となった。
子ども目線で制作
制作したのは、同施設パートの星野光庸さん。「前髪を動くようにしてはどうか」との同僚のアイデアを取り入れ、施設利用者の送迎や配膳等の仕事の合間を見つけては作業を進め、およそ1カ月で仕上げた。材料にはテーブル等の廃材を利用した。
特に気を付けたのは「子ども目線に立ったデザインにすること」(星野さん)。”前髪の仕掛け”には、じゃんけんだけでなく、卒業シーズンには近隣児童に向け「卒業おめでとう」のメッセージも添えた。多くの子どもが足を止める様子に、「喜んでもらえてよかった」と星野さんの表情もほころぶ。
近くの小学校に通う児童は登下校時に”じゃんけん”に臨み「勝ったー」「負けたー」と歓声をあげる。6月9日午後2時半ころに訪れたのは、大豆戸町在住の親子=右写真。母親は「ここは買い物や公園への通り道。子どもが指を指すので、よく寄っている」と笑顔を浮かべた。
子ども110番の家
同施設は、子どもや地域住民らが身の危険を感じた時に助けを求めることができる「子ども110番の家」でもある。
所長の本田さんは「子どもたちと接点を持てることを企画したかった。(施設の中にいても)トラの案内看板を囲んでキャッキャとはしゃぐ子どもたちの声が聞こえてくる」と目を細め、「施設に親しみを感じてもらいたい。そして何か『怖い』と感じることがあったら、立ち寄ってほしい」と話していた。
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