大倉山にある高野山真言宗歓成院の大倉山観音会館で4月13日、ミズキーホールのホールアーティストとなった気鋭のジャズピアニスト・RINAさんによるコンサートが開かれた。
同院の摩尼秀法住職との縁により、「声明(しょうみょう)」に刺激を受けたRINAさんの、同会館での2度目となるコンサートはジャズと声明の共演。声明とは、仏教儀礼で用いられる仏典に節をつけた仏教音楽のひとつ。今回は、国内外で声明コンサートを実施してきた摩尼住職と三會寺(鳥山町)の安藤公敬住職が出演し、異色のコラボを実現した。
音響の良さで知られる同会館。RINAさんの自由で弾けるようなジャズの調べに、厳かでダイナミックな唱えが融合した「全く新たな音」が館内に響き渡り、満席の観客たちを魅了した。鳥山町から来た女性(77)は「初めての体験。住職がまるでオペラ歌手のようだった」と口にした。
公演を終えた安藤住職は「合わせられるか心配だったが、RINAさんに引っ張ってもらい成立できて良かった。良い機会をいただけた」と感想を述べた。
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