横浜市は22日、JR東日本・東急電鉄との3者で2014年から進めてきた菊名駅のバリアフリー化工事について、12月17日の始発から西口に新設されたエレベーターの使用を開始することを発表した。
JR横浜線と東急東横線が乗り入れる菊名駅は、1日の乗降客数が約23万人(2016年時点)と市内でも有数の利用者数の多さだ。駅には東口と西口とをつなぐ自由通路があり、通路の西口にはエレベーターが設置されておらず、バリアフリー化がされていなかった。
そこで、ベビーカーを押す子育て中の母親をはじめ、高齢者や障害者が階段の昇り降りで苦労している状況を改善しようと、地域住民らで発足したのが「菊名地区支えあい連絡協議会」(篠崎元彦会長)。今回のバリアフリー化は、同協議会が5400人を超える署名を集め、当時の中田宏市長にエレベーター設置の要望書と合わせて2006年に陳情したことがきっかけとなった。同年にはバリアフリー新法が施行され工事の話が本格化。設計の変更などで当初の予定からは遅れたものの、14年3月に着工した。市の担当者によると、17年度中を予定していたが、毎月のように工程会議で調整を重ねてきた結果、工期短縮を図ることができ共用開始の運びとなったという。
「ほっとしている」
使用が開始されると、西口に新設されたエレベーターで2階に上がることができるため、東西自由通路がバリアフリー化されることになる。エレベーターはさらに上のJR階で降りると新設されるJRの駅舎に行くことができ、そこから2階のホーム階にエレベーターで降りることができる。そのほかJR・東急間の乗換経路と、JRホーム連絡エスカレーターもエレベーターと同時に使用開始となる。
なお、JRホーム連絡エレベーターは17年度末に完成予定。全体としては18年度の完工を予定している。
使用開始の一報を受け、篠崎会長の元には「良かった。これで便利になるね」などと喜びの声が届いているという。地域の課題が一つ解決されることに対し篠崎会長は「地域住民が待ちにまった西口エレベーター設置。ほっとしている。胸が熱くなる思い」と語った。
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