横浜農業協同組合主催の「浜なし・浜ぶどう持寄品評会」が8月23日に行われ、新羽町の三橋憲一郎さん(45)が育てた「豊水」が優秀賞(神奈川県横浜川崎地区農政事務所長賞)を受賞した。三橋さんは「これからも皆さんに喜んでもらえる浜なしをつくり続けていきたい」と喜びを語った。
品評会には、市内の果樹生産者から、ナシ(主に豊水)とブドウ(シャインマスカット、藤稔)が出品された。そのうちナシの出品は64点。審査員による形や色、糖度などの審査を経て、3点が優秀賞に輝いた。
三橋さんが代表を務める三橋園では、自宅周辺に3カ所、計52アールの果樹園でナシを栽培している。例年の収穫量は約18トン。三橋さんの話では、今年の浜なしは日照りが続いた関係で最初は小玉傾向にあったが、その後は順調に大きくなっていったという。
ナシの栽培を始めたのは、憲一郎さんの曽祖父の代から。果樹園の面積を増やした父親でもある先代がブドウの栽培も始め、品評会等では受賞の常連となった。
憲一郎さんに転機が訪れたのは、就職して3年目、25歳の夏。父親が腰を痛めたことから、ガス工事の監督としてサラリーマン生活を送っていた憲一郎さんは家業を継ぐことを決意した。以来、「受賞を自分の代で途切れさせたくない」。そして何より「多くの方に喜んでもらえる商品を」とナシやブドウの栽培に励んできた。
横浜農業協同組合の担当者は「(三橋園は)実績は十分。今年も、例年通り良いものをつくり、上位入賞した」と話す。
ナシ栽培では、堆肥を多く使うなど、土づくりを大切にしているという憲一郎さん。果樹園は住宅地にも近いため、農薬散布は朝や夜など、なるべく人通りの少ない時間帯に行っている。
家族経営の三橋園では、両親と妻の美代子さん(45)が大きな支え。憲一郎さんは「(ナシの畑は)9月末からは、肥料散布など土づくりにとりかかる」と既に来シーズンを見据えていた。
今年の庭先(新羽町1588)での直売は、9月10日前後で終了予定。
その他、区内の受賞者は次の通り(敬称略)。▽本多翔太郎(優良賞)▽田中良美(良好賞)▽本多浩志(良好賞)※全て「豊水」
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