神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2018年10月11日 エリアトップへ

第67回横浜文化賞を受賞したステンドグラス職人 平山 健雄さん 菊名在住 69歳

公開:2018年10月11日

  • LINE
  • hatena

ステンドグラスの未来に光を

 ○…ステンドグラスを始めて40余年。現在は横浜マイスターとして、市民への周知に努める。「美しいってどういうこと?それを知ってもらってこそ、良い仕事ができる」。そうして誕生した作品を、後世に引き渡していきたいのだという。

 ○…東京は四谷で生まれ育った。美大生の頃は油絵を専攻。「ヨーロッパの美術は”光”がカギになる」と光の使い方を追求した先にあったのが、ステンドグラスだった。その後工房でアルバイトを始め、そのまま就職。技術面はマスターしたものの、「絵付けの技術が日本にはない」と本場フランスへ。成り立ちや歴史などを学んだ。「社会背景や作り手の精神を理解することが大事だからね」。帰国後、都内で工房を設立したが、「横浜の光の方が良い」と白楽、後に菊名へ移った。

 ○…父は板金屋の職人。作業着の父があくせく働く背中から得たのは「人はとにかく一生懸命に働かなければいけない」という教訓だった。ステンドグラスの作業で最も大切な要素は、人にどう感じてもらうか。そこを明瞭にするため、とにかく設置する建物などについて話を聞き、構想を練り続けるのだという。「でもね、芸術家は必死な姿を見せてはいけない。完成品で魅せなければ」。とにかくあらゆるものを見尽くした上で、その中には一切存在しないものを絞り出す。「世界で初めてのものを作るからね。自分にしかできない発想を生み出したい」

 ○…夏場は若い頃に作った山小屋で、原始林を眺めながら英気を養う。「自然が作る造形って無理がない。これって日本的な考えでね、作品にも取り込んでいきたいところ」。こうして休暇中も、結局はステンドグラスのことを考えてしまうのだろう。何にも代えがたい「天職」だから。

<PR>

港北区版の人物風土記最新6

内田 大恵さん

横浜市港北区仏教会の会長として活動する

内田 大恵さん

日吉本町在住 56歳

4月18日

小谷田 作夫さん

八杉神社郷土史研究会の代表として八杉神社の歴史を紐解く

小谷田 作夫さん

大豆戸町在住 77歳

4月11日

池本 三郎さん

樹木医として、4月14日に県立青少年センターで行われる講演会に登壇する

池本 三郎さん

箕輪町在住 85歳

4月4日

RINAさん

歓成院観音会館で4月13日に「声明」とコラボしたジャズコンサートをひらく

RINAさん

埼玉県所沢市在住

3月28日

玉川 真さん

第3回港北消防フォトイベント「BAE1グランプリ」で最優秀賞を受賞した

玉川 真さん

仲手原在住 57歳

3月21日

小野 明男さん

3月24日開館、港北区民文化センター(ミズキーホール)の館長を務める

小野 明男さん

川崎市宮前区在住 67歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 2月18日0:00更新

  • 6月25日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook