第67回横浜文化賞を受賞したステンドグラス職人 平山 健雄さん 菊名在住 69歳
ステンドグラスの未来に光を
○…ステンドグラスを始めて40余年。現在は横浜マイスターとして、市民への周知に努める。「美しいってどういうこと?それを知ってもらってこそ、良い仕事ができる」。そうして誕生した作品を、後世に引き渡していきたいのだという。
○…東京は四谷で生まれ育った。美大生の頃は油絵を専攻。「ヨーロッパの美術は”光”がカギになる」と光の使い方を追求した先にあったのが、ステンドグラスだった。その後工房でアルバイトを始め、そのまま就職。技術面はマスターしたものの、「絵付けの技術が日本にはない」と本場フランスへ。成り立ちや歴史などを学んだ。「社会背景や作り手の精神を理解することが大事だからね」。帰国後、都内で工房を設立したが、「横浜の光の方が良い」と白楽、後に菊名へ移った。
○…父は板金屋の職人。作業着の父があくせく働く背中から得たのは「人はとにかく一生懸命に働かなければいけない」という教訓だった。ステンドグラスの作業で最も大切な要素は、人にどう感じてもらうか。そこを明瞭にするため、とにかく設置する建物などについて話を聞き、構想を練り続けるのだという。「でもね、芸術家は必死な姿を見せてはいけない。完成品で魅せなければ」。とにかくあらゆるものを見尽くした上で、その中には一切存在しないものを絞り出す。「世界で初めてのものを作るからね。自分にしかできない発想を生み出したい」
○…夏場は若い頃に作った山小屋で、原始林を眺めながら英気を養う。「自然が作る造形って無理がない。これって日本的な考えでね、作品にも取り込んでいきたいところ」。こうして休暇中も、結局はステンドグラスのことを考えてしまうのだろう。何にも代えがたい「天職」だから。
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