昨年末、世界の伝統文化を着物の図案で表現する「2018染織意匠・図案コンペ」(主催/全国染織連合会・後援/経済産業省ほか)のエリトリア部門で、下田町在住の三俣悠さん(17歳)が金賞を受賞した。同国の伝統を取り入れた色とりどりのデザインが評価された。
日本が世界から注目される2020年に向け、日本の伝統文化発信を目的に行われた同コンペ。今年8月にアフリカ開発会議が横浜市で行われることから、アフリカ9カ国と、神奈川県のホストタウンであるエリトリアが対象となった。各国の伝統を取り入れた着物の柄デザインが419点集まり、大使館や染匠らなどによる投票で各国の受賞作品が選出された。
県立白山高等学校(緑区)の美術科に通う三俣さんは、デザイン科目の授業の一環で同コンペに応募した。エリトリアは今回初めて耳にした国。資料は数少なく、▽紅海に面する国▽国旗は赤、青、緑とオリーブの絵▽自転車競技が盛ん――など情報量は多くなかったものの、すぐに構想が浮かんだという。こだわったのはその配置。同国は標高が高いことから大きな太陽の絵から始めた。続く恵みの雨、陽光が反射して赤く染まった海。更に伝統衣装や文化から模様を創り上げ、全体的に国旗の色をイメージさせるよう仕上げたという。三俣さんは「実際に作るのは着物自体ではなくその柄。どの模様がどの部分に来ても映えるように考えました。受賞してからとても大きなコンペだったということを知り、びっくり」と笑顔で語る。
金・銀賞作品のデザインが適用され、実際に振袖が試作された。エリトリアの部門は三俣さんと銀賞の鈴木佑奈さん(県立弥栄高等学校)の作品から制作。担当した株式会社白木染匠(京都府)の着物デザイナー、白木美保さんは「一番上の太陽と、その日差しに負けない鮮やかな絵。それから伝わるパワーが心に響き、このデザインで作りたいと一目で思わされました」と作品を称えた。
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