全国社会福祉大会で厚生労働大臣賞を受賞した民生委員 永野 和子さん 大豆戸町在住 74歳
住民の幸せを紡ぐ
○…「私の引退後、民生委員お願いね」とバトンを受け取って早30年が経つ。地域住民の生活に寄り添い続け、その長年の努力が全国社会福祉大会で称えられた。思い返せば「民生委員?お世話にはならない」と突き返され、怒鳴られ、涙を流した日もあった。それでも続けてきたのは、何よりも”ありがとう”が一番心に沁みるから。「その一言から、見守りの大切さを知りました」
○…夫の転勤で一度大豆戸を離れ、再び戻ってきた頃に就任。知り合いが少ないなか600世帯以上を受け持ち、高齢者や障がい者、子育て世代をサポート。外部との接触が少ない人とは、おしゃべり相手として小一時間会話に花を咲かせることも。家にこもらず地域に出てきて欲しいと、懇親会や講座の企画、要援護者を把握するための名簿作りにも尽力した。「自分が何もしなければ、相手も何もしてこない。でも放っておいていいわけじゃない」。誰かのための”あと一歩”。彼女だからこそ踏み出せるのだろう。
○…女性も地域や社会に出るべきという夫の考えに背中を押され、ここまで仕事を全うしてきた。忙しく出かける妻のために家事をサポートしてくれるそうで、「足を向けて寝られない」と敬愛あふれる笑顔をこぼす。夫の地域デビューと称し、一緒に小学校の校門見守りを行ったこともある。そのおしどり夫婦ぶりは誰もが羨むだろう。
○…織物制作が好きだが、今は落ち着いて織台の前に座れないと寂しそうに笑う。お気に入りの逸品は幾何学模様のパーティーバッグだそう。委員としての定年が目前に迫り、残る課題は後任者を探して役目をつないでいくこと。「誠心誠意向かえば、そんな大変じゃないのよって伝えたいですね」。”地域の母”が住民の幸せを紡いでいく。
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