福聚院で「だるま市」 初不動の28日、約300個が並ぶ
縁起物として広く親しまれている”だるま”。「だるま市」と言えば、群馬高崎の高崎だるま市が有名だが、区内にある福聚院(池辺町2296・齊藤清紀住職)でも初不動の1月28日にあわせ、開かれている。寺の名の通り、福を聚(あつ)めるダルマとして親しまれている。
福聚院でだるま市が行われるようになったのは、昭和30年代頃から。当時、近隣に住む人達はだるまを求め、麻生区にある麻生不動院まで出かけていた。その頃は交通の便も悪く、不便を感じていた人々から先代の住職に「福聚院で開いてくれないか」との相談があったという。
当初は30個ほどの売れ行きだったが、年々親しまれるようになり、現在では300個販売するように。境内は模擬店などの出店はないものの、本堂の前に大小ずらりと並ぶだるまを求める人たちで毎年賑わうという。
だるまは群馬県高崎産で、サイズは10cmから40cmまで10種類を揃える。齊藤住職によると、「昨年1年、平穏無事に過ごせると、また同じように”いい1年を過ごせるように”と願いを込めて求める方が多いです」とのこと。また”年々福が大きくなるように”と、昨年よりも1つ大きいサイズを求める人もいるとか。その他、色とりどりのカラーだるまや鉢巻きをつけた合格だるまも販売される。ちなみに9年前、住職の息子さんも受験の際に購入し、祈願したところ、ご利益があったそうだ。
だるま市は朝8時から15時頃まで。14時から15時頃までは、護摩の祈祷も行い、火の用心や家内安全、厄除け、虫封じなどの祈願も行う(要事前申込)。また昨年1年お世話になっただるまを供養するお焚き上げも行われる。問合せなどは福聚院【電話】045(941)1366まで。
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