テーマは「防災対策」 寄稿㉗ 市「防災計画」の見直しを早急に 横浜市会議員 斉藤しんじ
3月11日に発生した東日本大震災の被災状況から、市の「防災計画」を見直し、早急に必要な改定を行うべきと考えます。市内でも液状化等の多くの被害が発生しましたが、液状化が懸念される地域は沿岸部だけでなく都筑区内でも一部危険度の非常に高い場所が指定されています。そこで、これからの防災対策の提言のために、甚大な被害を受けた福島県相馬市や宮城県名取市、仙台市の被災現場の視察に行ってきました。想像を絶する広大な範囲での津波被害や造成地の住宅被害等の状況を目の当たりにし言葉を失いました。
このような状況から市の防災対策において、津波については現状の想定を見直すとともに、具体的な避難方法を市民の皆様に周知していくことが求められます。また、市では帰宅困難者用の一時宿泊場所として、パシフィコ横浜と横浜アリーナの2箇所のみ指定していましたが、実際は市内50か所の施設で一時避難の対応をする必要がありました。さらに、今回の震災では東京電力福島第一原子力発電所で事故が発生し、現在も予断を許さない状況が続いており、市民生活に深い係わりがある大気、水道水、野菜などに対して多くの市民が不安を持っています。そこで、市民の皆さんに安心していただくためには、正しい検査データの迅速な公表が重要と考えます。市の「防災計画」は膨大な量の内容がありますが、以上のような喫緊の課題対応等、できるものから迅速に見直し改定を行い、いざという災害に備えられるよう提言してまいります。
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