タウンレポート ペットに新たな住家を ニュータウン動物愛護会が被災地支援
救出されたペットたち
毎週日曜日、センター南すきっぷ広場近くで、ペットの譲渡会を行っているボランティア団体がある。それが「ニュータウン動物愛護会（日向千絵代表）」だ。
区内に住む主婦らが中心となり平成９年に発足。動物たちのために様々な活動を展開している。東日本大震災発生後は「被災ペットレスキュー横浜」を結成し福島県でのペット救出活動にも尽力している。
同会のメンバーは、現在約10人。約14年に渡り、区内を中心に地道な活動を続けてきた。住む場所のない動物の飼い主探しや動物の適正飼育、去勢手術の啓発などその活動は多岐に渡る。毎週日曜日にセンター南駅近くで行う「譲渡会」もその活動の一環だ。
震災後は「被災ペットレスキュー横浜」立ち上げ
同会のメンバーらが中心となり「被災ペットレスキュー横浜」を立ち上げた。同団体では、放射能漏れ事故の影響が続く福島第一原発の周辺に入り、飼い主からはぐれたペットたちを確保し、横浜などで新しい飼い主を探す活動を行う。これまでのレスキューは９回を数える。
最近では、６月25、26日と福島入りし、救出活動を行った。この日の活動は、畜産動物の線量測定を実施した団体に同行する形で行われ、一行には、鈴木馨祐前衆議院議員や獣医師でもある山際大志郎前衆議院議員も同行。福島県内の数か所を訪れた。
ペットの保護は様々な形で
現地で放置されたペットは、あくまで私有財産にあたるため、手当たり次第に保護ができないという現実がある。そのため、レスキューの方法は様々。原発20Km圏の立ち入り禁止区域の近くを車で移動。ペットを発見しながら餌を与えたり保護を行っている。
保護活動にあたっては、留守になっている家に張り紙で「預かる用意があります」と残し飼い主からの連絡を待つ方法や、一時的に保護したペットを現地の保健所に届けるなどケースにより様々な対応をしている。
同団体では「私たちの活動は、犬猫を助けるだけではなく避難しながらペットが飼えないという方々のお手伝いをすることです。被災されている方々が一日も早く生活を立て直せることを願っています」と話す。
このような形で保護され、新しい飼い主を探す活動は、センター南で毎週日曜に行われている。犬の場合、検査には２万円程度がかかり、見つかるまではメンバーの家で飼われている。「被災ペット」の場合は元の飼い主、新しい飼い主から謝礼をもらうことはなく、かかる経費は会費や寄付でまかなわれている。
「最近はネットなどで、心無い書き込みなどがされているのが残念。譲渡会で飼い主を探しているペットは、すべて線量測定から一次除染などを行い安全が確認されています。一人でも多くの方に里親になっていただければ」と話している。
なお、譲渡会など詳細はニュータウン動物愛護会ＨＰ、www.satooya1122.com/。
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