今"必要な物"を被災地へ 川和中学校区の4校が支援活動
東日本大震災から5ヶ月。区内各所で様々な支援活動が行われる中、川和中学校区(川和中、川和小、川和東小、都田西小)の4校は15日、NPO法人CARE-WAVE(東京世田谷区)と協力し、気仙沼市に支援物資を送った。「今必要な物を届けたい」という気持ちで活動を続けた生徒らを取材した。
この活動は今年5月、川和中学校の山本幸恵校長が、朝会で生徒たちに呼びかけたことがきっかけとなった。同中学校では震災後、生徒会を中心に校内で募金活動を継続して行ってきた。しかし、実際にはどのように使われているのかが目に見えにくい現状があり、本当に被災者が必要としている物を”手元”に届けたいという思いが生徒たちの中で募っていたという。そんな中、青葉区の小中学校が、同法人と協力して物資を送ったという話を山本校長が聞き、呼びかけを行った。校内では生徒会を中心にすぐに話がまとまり、生徒たちが主体となって物資での支援活動を行うことが決まった。
同法人は、十数年に渡り、気仙沼市の小、中、高校生を対象に演劇の指導を行ってきた団体。今回の震災では真っ先に支援活動を始め、被災地の事情にも精通していた。
被災地では今、夏物の衣類や洗剤、調味料、おもちゃが不足しているという。そこで、同中学校の生徒会は、6月末から支援物資の募集を始め、校舎の昇降口にケースを置いて、登校時に生徒が持ってきた物資を集めていった。この活動は生徒会やPTAなどを通じて、地元の川和中学校区にも広がっていった。物資はすべて新品か未使用のものと限定していたため、どれだけ集まるか心配する声もあったが、7月13日までに4校でダンボール32箱が集まった。15日には、4校それぞれを代表して児童、生徒ら14人が川和中学校に集合。各校から持ち寄った物資と川和中の生徒会が手作りした応援メッセージ入りの横断幕を同法人に手渡した。
山本校長は、「被災地のことをずっと忘れて欲しくない。生徒たちの支援に対する意識は高いが、まだまだ私たちに出来ることは沢山あるので、生徒たちが提案し、行動を続けていってくれることを期待をしている」と話した。
4校では、今回のような支援活動を今後も協力して続けていくとしている。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|