浄土宗の宗祖である法然上人の800年大遠忌を縁起として、「浄土宗光明山徳水院大善寺(石川成弘住職/南山田2-4-1/以下大善寺)」では7月30日、大善寺会館の竣工に伴い、落慶法要が行われた。
大善寺は、1681年(天和元年)以前に浄土宗の「大阿善達」が開いたと伝えられている。今日まで27代の住職が継承してきた。増上寺(東京都)の末寺で、本尊には阿弥陀如来が安置されている。本堂内陣前上方には「日の丸扇」が飾られているが、これは増上寺から「日の丸扇の間」を移築した名残と伝えられている。
今回の「大善寺会館」の建立は、法念上人800年の大遠忌にあたり行われたもの。一昨年の11月に着工し、このほどの完成を迎えた。これは、近年自宅葬を行う家庭が減少してきたことを受け、本堂に斎場を併設して利便性を図ろうと建立に至った。中はホールと会食堂がメインとなり、可動式パーテーションで区切ることができる。法要や行事の際に控え室としての使用や受付けなどを行う場所となっている。また、祭りなどの際にも休憩所としても活用できるなど、要望があれば地域への開放も考えられている。
会館の建立と同時に、老朽化していた客殿と、以前から構想してきた庭園の工事も行われた。以前は「心の池」と呼ばれる池に水が沸き出ていたが、ニュータウンの造成後は枯れてしまっていた。そこで、池があった場所に枯山水の石庭を造ることに。現世で浄土がイメージされた浄土式庭園として生まれ変わった。この庭園は、客殿の中から眺めることができる。
本尊へ竣工を報告
当日は、檀信徒など約150人が参加。まずは本殿で落慶法要と記念式典が行われた。落慶法要では、檀信徒らと共に念仏を唱えるなど、本尊へ竣工の報告が行われた。また、記念式典では、石川住職があいさつに立ち、「念願の会館を竣工することができたのも、ご協力いただいた方々のおかげです」と感謝の言葉を述べた。その後は、会場を会館に移し、祝宴が行われた。「東山田女性部」による大正琴の演芸も行われ、祝宴に華を添えていた。
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