都筑区版 掲載号:2011年8月25日号
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8月9日に加賀原地域ケアプラザで戦争体験をテーマに講演した 廣井時江さん 勝田町在住 88歳

感謝の心は 平和の源

 ○…会場には約50人の子供たち。「話した内容は覚えているけど、どんな質問があってどう答えたか覚えていない」と苦笑い。「でもみんな真剣に聞いてくれた」と嬉しそう。覚えていないのは夢中で子供たちと対話した表れ。「今度はもっと分かりやすく伝えたいな」と目を輝かせた。

 ○…昭和20年3月、22歳の時に東京大空襲に遭った。「飛行機が来て、シャリシャリという音と共に大量の焼夷弾が落ちてきた」。見渡す限り炎に包まれ、自身も避難所に逃げる途中で顔や手足に大火傷を負った。無我夢中で飛び込んだ極寒の隅田川には、沢山の遺体が浮いていたという。「まるで地獄絵図のようだった」と目を閉じる。握ったまま熱傷で固まった手は、今も思うように伸ばすことができない。講演では辛い体験をありのまま語った。

 ○…30歳までは治療のため、病院で過ごした。「青春が1つもない。結婚していないし…戦争は残酷なものね」退院後も、外に出るとみんなに振り向かれた。「女性として本当に辛かった」悲しみに暮れた当時を語る。転機は32歳の時、入院時から仲の良かった先生が、病院の経理の仕事を紹介してくれた。その後は定年まで事務畑を歩んだ。「働けたのはみんなの優しさのおかげ」感謝の気持ちが支えとなり自立する事ができた。

 ○…8人兄弟の長女として新潟で生まれた。群馬の女学校を卒業し、その後東京に。横浜には就職で転居した。宝物は焼け跡から見つかった数枚の写真。当時の弾けるような笑顔がまぶしい。気付けば今はカメラも宝物の一つとなり、これまで全国各地の風景を写真に収めた。「今の平和な思い出を沢山残したい」足を悪くしてから、庭や家の花を撮っては友達に披露している。信条は「人間は”心”次第」「みんなが思いやりの心を持っていれば、戦争なんて起きないよ」。今後も、戦争の悲惨さを伝えると共に人の心の大切さも語り継いでいくだろう。 
 

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