市環境創造局が実施する「地産地消新ビジネスモデル支援事業」に地元の野菜を中心に販売する「横濱花菜屋(はなや)(荏田南5─7─3・花田勝文代表)が選ばれたことが9月7日に発表された。”地産地消”をコンセプトに、地場野菜の移動販売も実施。買い物に不便を強いられている高齢者らの支援にもつながる点が評価されるなど、新しい試みに注目が集まっている。
この事業は、農業が盛んな市内の特色を活かし、地産地消活動を一層活性化させようと、市が初めて実施するもの。募集は6月中、市内の地産地消などに貢献する中小企業や新規創業者などを対象に行われた。5事業が応募する中、プレゼンテーション審査などを経て、3事業が認定。これらの事業に対し、平成24年3月31日まで、一団体上限130万円の助成が行われる。それぞれ、新商品の開発や販売促進などに活用される予定となっている。
”地産地消”をコンセプトにする「横濱花菜屋」で扱うのは、区内や青葉区など近隣の農家から毎朝直接仕入れる地場野菜。店舗で販売や配達を行う他、マンションのエントランスなどへ赴いての移動販売も実施している。
花田さんが地元野菜の移動販売のサービスを考え始めたのは2年前。当時務めていた酒販店では、地産地消をテーマに活動する「都筑フードネット」に加盟しており、地元の農家と飲食店をつなぐ役割を担ってきた。同団体では食について考えるイベントを開催するなど、熱心に活動。そんな中で、「地産地消を広げるために、もっとこちらからアプローチできる方法はないか」と考えたのが、自ら赴くこの移動販売。酒販店時代からすでに区内のマンションで実施してきた。
また、事業を行う中では、高齢者などの支援も行いたい考え。野菜など重たい荷物を運ぶのは、年配の人などにとって大きな負担。移動販売でこちらから足を運べば、大きな助けになる。花田さんは、地産地消と高齢者などの双方の支援をむすびつけられるこのサービスを本格化させたいと、同店を立ち上げた。
花田さんは、「地元の野菜は新鮮でおいしい。もっと多くの人に食べて欲しいし、それが買い物に困っている人の助けににつながるのは嬉しい。新しくこんな形で地域に貢献できれば」と話している。
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