神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
都筑区版 公開:2011年12月22日 エリアトップへ

横浜市 津波対策へ本腰 湾岸6区に無線スピーカー整備

公開:2011年12月22日

  • LINE
  • hatena

 横浜市では、東日本大震災の発生を受け、津波からの避難を呼びかけることを目的とした「津波警報システム」の整備に取組む。今年度中、湾岸6区に無線スピーカーを10カ所、次年度には90カ所を計画し、計100カ所を予定。市としては初の取組みとなる。

 この整備は、東日本大震災で発生した津波の高さが、市が想定する”1m未満”を超えたことを受けて、実施されるもの。

 市では「市地域防災計画」の中、「東海地震」をモデルとし予想される津波高を約1m、満潮時で約1・9mとしていた。だが、過去には、これを上回る規模の「元禄型関東地震」も発生している。県地震被害想定調査では、その震度を6〜7(当時)とし、予想される津波高は約2・1m、満潮時で約3mとされた。市ではこれを受け”元禄型”を新たな想定モデルとした。

 これをもとに浸水被害が想定されるのは鶴見、神奈川、西、中、磯子、金沢の6区。今回は”想定外”をなくすことを狙いとし、同6区に”無線スピーカー”を活用した、津波警報システムの整備が進められることとなった。

リアルタイムに情報伝達

 これまで市では、沿岸部のスピーカー設置は無く、避難勧告・指示の情報伝達手段として、市や区の広報車を活用することなどが考えられていた。だが、現場へ向うまでに、時間がかかるなど、その迅速性に課題があったという。今回導入されるシステムでは、気象庁から津波警報が出たと同時に音声アナウンスが発せられる。課題となっていたタイムラグは解消され、いち早く湾岸部にいる人に情報が伝えられる。

 無線スピーカーは今年度中10カ所に設置する。設置場所は、観光客など人が多く集まる「臨港パーク」や「赤レンガ倉庫」、「山下公園」などに6カ所。また、住宅地区に4カ所が予定されている。導入される無線スピーカーは、高さが約14m、伝達半径は約300mをカバー。有事への備えも考慮され、太陽光パネルや蓄電池が備わるものになる。

幅広い対策 求める声も

 同システムが導入されるみなとみらい地区などは、様々な人が訪れる人気の場所。その中「耳の不自由な方への対応、また外国人観光客への対応も必要となるのでは」という声も聞かれる。市担当課では「聴覚障害の方にはライトを使った警報、外国人に対しては世界共通語となっている”ツナミ”という言葉を強調して伝えるなど、今後は様々な工夫を検討していきたい」と話している。
 

都筑区版のトップニュース最新6

30周年契機に愛着醸成

都筑区予算案

30周年契機に愛着醸成

自主企画事業に約1億円

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月21日

公道で自動運転バス走行

京セラ

公道で自動運転バス走行

実証実験、一定の評価

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

4校協力し壁画完成

茅ケ崎中学校区

4校協力し壁画完成

1年半かけ地下道を明るく

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 2月22日0:00更新

  • 2月1日0:00更新

都筑区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊺専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『網膜剝離と診断されましたが、どんな治療が必要になるのでしょうか?』

    3月28日

  • 「BUNTAI」で歴史刻む

    FLY THE FLAG横浜ビー・コルセアーズ vol.6

    「BUNTAI」で歴史刻む

    選手らがセン南などで広報活動

    3月28日

都筑区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook