全国都道府県対抗女子駅伝で26年振りの優勝を果たした神奈川監督(荏田高校) 内藤 篤史さん 秦野市在住 47歳
練習に勝るものなし
○…13日に京都で行われた第31回全国都道府県対抗女子駅伝「神奈川」の監督として、26年振りの優勝を果たした。「2時間16分10秒が出せれば狙えると思っていましたがそれ以上の結果が出てよかったです」。エース吉川美香が区間2位のタイムでライバルの大阪、千葉を制しゴール。記録は2時間14分55秒。大会新記録はまさに予想外だった。「優勝よりも大会新の方が驚きでしたね。残り2Kmの地点で気付いた時には『吉川切り替えろ!』って叫んでました」
〇…優勝までの道のりは決して平坦なものではなかった。監督に就任した00年には29位。神奈川ワースト順位を記録した。「都道府県駅伝は中高生の力が大きい。当時の神奈川はその実力もなかったし、環境もなかった。まずはリセットして選考から見直しました」。翌年は22位だったが、年々順位を上げ、4年後には2位に。監督としてのモットーは特にないが、常々選手たちに言う事がある。「本番で練習以上のものは絶対に出ない。タイムで一喜一憂していては駄目だ」。普段取り組んでいることがすべて。愚直に練習に励んでいるものだけが本番で力を出す。長年の陸上経験から得た『答え』が信念として根付いている。
〇…出身は松田町。中学から競技を始め、秦野高校、日本体育大学へ。「もちろん箱根(駅伝)は目指してました。自分のパフォーマンスが最高だった3年の時に突き抜けられなかった感があり箱根は断念しましたね」。今度は教員となり、指導者として手腕を発揮。山北高校で5年、秦野高校で18年、そして荏田高校に着任して2年目。「秦高時代に出た全国高校駅伝での10位が最高位。1秒差で入賞を逃しました。やり残した目標が明確にあります」
〇…妻と8歳、6歳の娘がいる。陸上漬けで趣味と呼べるものはない。あえて言えば晩酌で焼酎お湯割りを飲んでいる時が至福の時だという。
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