調べてルーキー【19】 救急車出動件数年間17万回を突破! 震災時は救急車が来ない想定を! 横浜市会議員 くさま剛
【Q】成人式の雪の日に救急車が来なかったのですが、どうなっていますか?
【A】横浜市の救急体制がパンク状態です。昨年の市内救急出動件数は17万回を超え、過去最高となりました。3分に1回は必ずどこかで救急車が出動している計算です。今年度予算案でも救急体制の充実を図っていますが、件数の増加に追い付けません。そして先月、10センチ積雪した成人式の日とその翌日は、1日の出動件数が700件を超えました(昨年1日当たりの出動平均は465回)。当日は非常用救急車も使い、74台体制であたったのですが、場合によっては1、2時間到着を待っていただく状態でした。10センチの積雪でこの状態ですから、震災時に救急体制がパンクすることは、もはや「想定外」ではありません。しかも、救急車は消防車と火災現場に向かいますので、それ以外のケースでは、たとえ119番につながったとしても、救急車がすぐに来る可能性は低いです。「救急車を増やせ」という意見はごもっともですが、1台約2200万円の救急車は、議員1人削減しても購入できず、市内18区に大量配置することは正直難しいです。「震災時は救急車が来ない」という認識を市民の皆さんに持っていただき、想定し、備えていただくことが、何よりも命を守ることになります。東日本大震災の教訓を踏まえ、命を守る議論を進めていきます。
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