中川駅前中央遊歩道 まち普請事業で整備へ 商業地区の再生目指す
中川駅周辺のまちづくりに取組むNPO法人「ぐるっと緑道(塩入広中理事長)」が中心となり応募したヨコハマ市民まち普請事業。2次選考が2月3日に行われ、同団体が提案した「中川駅前中央遊歩道のルネッサンスプロジェクト」が整備助成対象として選ばれた。
ヨコハマ市民まち普請事業は、市民が提案する地域の特性を活かした生活環境の整備に、最高500万円の整備助成金が交付されるもの。12年6月と今年2月で2段階の公開コンテストが開催され、10件の応募のうちぐるっと緑道を含む3件の提案が選ばれた。
同団体が提案したのは、「中川駅前中央遊歩道のルネッサンスプロジェクト」。中川駅北側に位置し、商店が並ぶ中央遊歩道周辺をより魅力的な空間に改善しようと計画。中川駅前商業地区振興会や近隣の東京都市大学の学生をはじめとする地域の人が参加するプロジェクトだ。同団体は、中川駅前の現状を「近隣に大規模商業施設ができた影響で、人通りが少なく空き店舗が目立ってきている」「遊歩道の幅が12mもありながら、無機質な空間となっている」と捉え、商業地区の再生(ルネッサンス)を課題に据えた。
具体的な計画は主に2つ。ひとつは、花壇設置や壁面緑化を住民の手で行うこと。近接する緑道「くさぶえの道」や公園からつながるイメージで、家族など散歩で近くに訪れる人にも商業地区に立ち寄ってもらう狙い。近隣に花壇のための苗床と井戸も設置し、地元の住民や小学生が参加する緑化活動を目指す。
また、中央遊歩道の中ほどにある広場にステージを設置し、イベントなどが開催される中心地とする。休憩スペースを設けるなど、憩いの場となることも期待される。この2点を通し、商店街の賑わいや人の交流、地域コミュニティの活性化を目指す。さらに、広場から続く陸橋に子どものアートギャラリーを設けるなど、ほかにも多数の計画で地域の魅力向上を図る。
塩入理事長は、「この整備は、計画から花壇などの整備、維持と、住民みんなが参加して一緒に進めていくことが何よりも大切なポイント。地域の人が愛着をもち、つながりがあるまちにしていきたい」と話す。
整備は今年4月以降に始まり、平成26年3月末までに完了する予定。
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