東京マラソン パナソニック吉川美香 万感の思いでラストラン
ゴール後パナのチームメイトから祝福を受けた（中央）
パナソニック女子陸上部所属で荏田高校出身の吉川美香選手（28）が２月20日、結婚を機に、24日の東京マラソンで競技の第一線から退くことを発表した。
昨年、ロンドン五輪で１万ｍと５０００ｍの２種目に出場した吉川選手。元々は中距離選手として活躍し、日本選手権の１５００ｍでは５連覇（06〜10）を果たすなど、国内陸上競技会のけん引者として大きな足跡を残してきた。東京マラソンは長年の夢であったフルマラソン挑戦の最初で最後の舞台とした。
今年１月、アンカーを務め優勝した全国都道府県対抗女子駅伝以降、『東京』に目標を定め、国内で合宿。周りが目を見張るほどの仕上がりに手ごたえを感じ、未知の世界に臨んだ。目標タイムは２時間30分切り。沿道の声援が追い風となり、「ランナーの多さに負けない応援の方々の声援があり最後まであきらめずに走ることができました」と吉川選手。ゴール前の直線ではトラックでの追い込みを彷彿とさせる激走を見せ、２時間30分20秒の好タイムでフィニッシュ。惜しくも目標タイムに20秒足りなかったが、女子総合７位入賞。日本人女子では、同じく東京マラソンで引退を表明した尾崎好美（第一生命）に次ぐ２位でラストランを飾った。
走り終えた吉川選手は「皆さんの応援に支えられてきた競技生活を幸せに思っています。一線からは離れますが走ることの楽しさをこれからも伝えていけたらいいなと思っています。沢山の応援ありがとうございました」と爽やかな笑顔で振り返った。
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