11年11月から進められていた川和富士公園(富士見が丘20)の工事が終了し、4月1日から利用が再開。公園のシンボル「川和富士」の再整備をメインに、公園全体のリニューアルを施した。
川和富士公園の本格的な改修は、86年の開園以来初。同公園のシンボルとなる「川和富士」は、もともと1891年に富士塚として現在の場所から200mほど離れた所につくられた築山。港北ニュータウン造成のために移転された。この築山の形を保つために埋設されていた鋼材が地表に露出するなどの劣化をきっかけに、園路やトイレなどの老朽化が進んでいた公園全体の再整備が実施された。
工事は、11年11月から12年4月と、12年10月から13年5月に渡って実施。築山の表土保護にはこれまでの鋼材ではなく樹脂製の法枠材が使用されたほか、急傾斜部は柵で囲って植栽を行うなど安全に配慮。また、山を登る園路の壁面も土留が劣化してきたため、モルタル吹付で整形。富士塚の景観と調和するよう施された塗装の表面には、蝶やトンボなど公園に生息する生物の描写も。「子どもが自然や生物と親しめる公園になるように」(横浜市)との願いが込められた。
地域住民の声を反映
整備には、工事前に行われた意見交換会で近隣住民から出されたアイデアも活かされた。築山の南側に健康遊具広場をつくり、背中を伸ばす運動用のベンチや鉄棒など6種類を設置。築山にはこの広場に続く階段も新たに設けられた。「小さな子どもから高齢者まで利用できる」ことを重視した公園づくりとなった。
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