今年2月に現役を引退した元パナソニック女子陸上部の吉川美香さん(28)が4月18日、母校の荏田高校を訪れ、体育コース専攻の生徒120人を前に講演会を開いた。
吉川さんは、荏田高時代に800m、1500m、3000mでインターハイに出場したほか、2年、3年時に県高校駅伝で2位に入るなど活躍。高校卒業後、パナソニックモバイルコミュニケーションズ(都筑区)に入社し、日本選手権1500mで大会5連覇(06〜10)、昨年のロンドン五輪では1万mと5000mに出場した。
講演で吉川さんは、スライドでこれまでの歩みを紹介した後、「スポーツが教えてくれたこと」というテーマで、目標を持つことの大切さ、「初心を忘れない」「ゴールで笑う」など、自身を支えた座右の銘を後輩たちに伝えた。五輪出場という夢を叶えた吉川さんは「競技人生を歩んでいく中で周りの方々からすごく励まされ、いつも『ありがとう』という気持ちを持って感謝し、続けてこられました」と振り返った。
後半は質疑応答の時間も設けられ、生徒から「走ることをやめたくなったことはありますか」と聞かれると「逃げようとしている自分に負けたくなくて壁を乗り越えられてきたのかなと思います」などと答えた。
同校陸上部顧問で、高校時代からの吉川さんを知る内藤篤史教諭は「実績だけでなく彼女の色々な一面が見られました。中距離から長距離に転向し結果を出すのは大変なことだし、周りも驚いていました。一生懸命続けていれば(五輪のような大舞台と)巡りあうこともできるんだと生徒にも伝わったのでは」と話した。
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