Yokohama学校地域コーディネーター・フォーラム実行委員会委員長を務める 高橋 満さん 牛久保東 44歳
「運命の糸」を紡ぐ
○…柔和な表情や落ち着いた話し方で、頼られる人柄がよくわかる。6月8日に横浜市で初めて行われる「Yokohama学校地域コーディネーター・フォーラム 教育支援&体験プログラム見本市」の運営を取り仕切る。教育支援団体のプログラム情報の出展や交流の場を設け、小・中・高等学校の教育現場と企業・大学・NPOなどの団体をつなぐ。「私たちはの役目は、その『運命の赤い糸』になることなんです」と、朗らかに笑う。
○…「子どもたちの学びをより豊かにするのは社会とのつながり。地域の力を借りることで、学校外の活動やキャリア教育の幅が広がる」。学校と地域の間の調整役として、中川小学校で学校・地域コーディネーターを務めて3年。その甲斐もあり、同校のボランティアはのべ千人。課外活動の見守りのほか、プロのアメフトチームによる授業などを実現してきた。活発な活動が評判を呼び、横浜の教育委員会をはじめ、国のシンクタンクや大学などが視察に訪れることも。そんな中、見えてきた課題もある。「学校がやって欲しいこと、地域ができることのギャップはある。お互い情報がない状況を私たちが解消していければ」
○…ニュータウン造成前の都筑で生まれ育った。現在は、センター北の「高橋住宅センター」に勤める。地元の人間として地域を知っているだけでなく、ファイナンシャルプランナーの資格なども取得。「ベストの選択をしてもらうためには、売らないでもすむ方法を勧めたり、他の専門家を紹介することもあります」。しっかりと話を聞き、柔軟に対応する姿勢は本業でも変わらない。
○…以前ふとしたことから目にした「寒梅」の漢詩が気に入り。厳しい風や雪に耐え忍び、そっと春を告げる「百花の魁」に、自身が目指す姿を重ねる。縁の下の力持ちとして、子どもたちが未来の社会で花開くのを見守っていく。
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