NPO法人神奈川シニア自然大学校の事務局長を務める 塚原 宏城さん 東京都在住 34歳
原点は故郷の景
○…テーマは、「自然との共生」。都筑区内を拠点とする「NPO法人神奈川シニア自然大学校」で行うのは、シニア層向けの「自然派ビギナー講座」。9月7日には、山手西洋館周辺を会場にオープンカレッジを開催した。「街中でも、普段見過ごしている自然がたくさん。発見や気づきの喜びを知ってもらえたのでは」。事務局長として企画を動かす立場で、参加者の楽しみを常に考える。
○…半年で13回行われる連続講座のコンテンツは、植物や生物、食農など様々。各分野の専門家とともにフィールドワークを行う。「春になれば新緑に気づくけど、その芽は前の夏から準備してることを知ったり。学ぶことで、普段見ている世界の見え方が変わる」と、自然の魅力を語る。講座を開催する中での最大の願いは、自然の大切さを伝え、守っていくアクティビティへとつなげていくこと。対象はシニア層だが、子どもたちと一緒に行う企画も。「学んだことを、年配の方から子どもたちに伝えることが大切」。豊かな自然の継承と世代間の交流を合わせてビジョンを描く。
○…出身は新潟県。家の周りは田園風景で、米農家の親戚を手伝うこともしばしばだった。大学卒業後は公務員として7年勤務。結婚を機に転職を考え、以前から興味があった環境に関わる仕事を探した。頭にあったのは、日本海に沈む夕日の風景。「環境問題について考える時、あの景色を守らなきゃっていつも思う」。田や海など、故郷の自然を思う心が原動力。その後「NPO法人国際自然大学校(東京都)」で勤める中、2年前に神奈川シニア自然大学校を立ち上げた。現在は両校を掛け持つ。
○…トライアスロンの大会に出場するなど、スポーティな一面も。体を動かし、自然に触れ、人と交流する。「それが生きるってことかなあ」とにっこり。まさに『ナチュラル』なスタンスで、これからも自然を愛する心を広めていく。
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