南山田町栗原駿さん 浜なしで県知事賞に 市内105点から選出
市のブランド農産物として知られる浜なし。9月4日に横浜夏季果樹品評会の「浜なし持寄品評会」が開催され、南山田町で「フルーツパーク大門」を営む栗原駿さん(31)の浜なしが最優秀の神奈川県知事賞を受賞した。
同品評会は横浜市と、市園芸協会主催で9月4日、横浜中央地下街マリナード広場(中区港町5の24の2)で行われた。参加者は浜なし10個を出品し、その平均重量、糖度で評価されるもの。今年は市内の浜なし農家から計105点の出品があった。栗原さんが受賞したのは8月末から9月上旬にかけて収穫される品種「豊水」。栗原さんは「県知事賞の受賞は初めてで、大きな励みになる。お客さんにも自信を持ってすすめることができます」と笑顔を見せた。
水不足と猛暑を乗り越え
今年はなしの木の開花が早く、昨年より10日ほど早い受粉作業に。また梅雨の降雨量が例年に比べて少なかった。その中でも水不足にならないように、水やりの回数を多くするなど、きめ細やかな手入れで育ててきた。梅雨明け後の7月以降は猛暑日が続き、日照時間が例年よりも長くなった。その状況下で果肉が半透明になり、柔らかくなってしまう「蜜症(みつしょう)」になってしまったものも。しかし正常に成長したものは、日光を浴びて甘さも増し、大きさも形も上質のものが出来上がった。
今年は収穫時期も早く、9月半ばには同所での販売を終了する予定。栗原さんは「なしは1年中管理しなければならないもの。来年も満足できるようななしをお届けしたい」と、来年の収穫を見据えて準備を進めている。
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