「敬老の日」特別企画 畑から元気、地域から笑顔 佐江戸 活きいきファーム
市の2013年1月1日付の統計によると、65歳以上の都筑区民は男女合わせて約3万人。老年人口割合は、高齢社会の目安となる14%を上回っている。住民平均年齢が30歳代と若い世代で構成する一方で、高齢社会の側面も併せ持つ都筑区。本紙では、9月16日の「敬老の日」を前に、元気に活動するシニアの取組みを取材した。
「仲間たちとの畑仕事は本当に楽しいですよ。私たちは花や薬草、野菜を植えて、育てて、食べる会。地域交流の輪も広がって今では生きがいとなっています」と快活な笑顔を見せるのは佐江戸町の「活きいきファーム」代表の安部喜平さん(80)。会を発足したのは2011年の9月。「転入者や家に閉じこもりがちな高齢者が気軽に参加できる場を」と考えたのがきっかけとなった。
現在の会員は15人。毎月第1日曜の午前9時から11時まで、せせらぎ緑道の畑で汗を流している。「朝、集まって体操をしてから畑仕事をします。健康的だし、元気になる。おしゃべりも楽しいですね」。ナスやキュウリ、トマト、それに季節ごとに花を植え替える。収穫はもちろん、その成長過程を見ると充実感も増してくる。「作業を通して顔見知りが増えました。地域のことを考えるとこうしたつながりが防災や防犯面でも役立つはず。これからも仲間を増やしていきたい」と安部代表は話す。
****
「活きいきファーム」は市が推進する地域づくり型介護予防事業「元気づくりステーション」の一環。区内では「活きいきファーム」のほかに、「わくわく」(すみれが丘)、「ひと交流サロン ポコふれんず」(荏田南)の3団体が高齢者の活動する元気ステーションとして活動中。区は今後も活動団体を増やそうと、「つづきde元気★メイト」として、元気づくりステーションの新たな担い手を養成している。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|