都筑区犯罪発生状況発表 自動車盗・空き巣が増加 「振り込め」被害は９千万に
都筑警察署からこのほど、２０１３年の頭から11月末までの犯罪発生状況が発表された。昨年の同時期に比べ、全体の件数は減少傾向にあるが、自動車盗難や空き巣など特定の犯罪は増加した。また「振り込め詐欺」の被害は県内でも急増しており、強い警戒を呼びかけている。
区内で届出があった犯罪は、全体で１３１２件。昨年の１３７６件に比べ、減少傾向にある。自転車盗難は区内で最も多く発生している犯罪で、４１０件だった。同署によるとセンター北駅や都筑ふれあいの丘駅周辺で多発しており、その約半数が無施錠での盗難だという。「鍵をかける動作一つで盗難率はぐっと低くなる。今後はさらに施錠の徹底を呼びかける必要がある」と同署生活安全課の担当者は話す。
また自動車盗難の発生は昨年の倍の件数に。高級車だけでなく、ハイエースなどのワンボックスカーの被害が多かった。
「振り込め詐欺」区内でも急増
息子の名を騙り、高齢者に電話で高額の金銭を要求する「振り込め詐欺」。以前はＡＴＭから振り込ませる手口が主だったが、最近は「代理が受け取りに行く」などと現金を騙し取る手渡し型での被害が増えている。額、件数ともに全国的に増え続けており、都筑区でも12月に入り、被害額は９０００万円にのぼった。同署はこれを受け、高額預金の窓口となる金融機関を対象に緊急対策会議などを実施。高額の引き出しには使い道の確認をするなど、抑止の徹底を訴えかけてきた。その結果、引き出しの段階で振り込め詐欺と発覚するケースが増え、区内金融機関での抑止が昨年の倍以上に。同署では引き続き警戒を高めるほか、家族間で合言葉を決める・受け身にならず確認の電話をするなどの対策を呼びかける。また年末年始は区役所職員などを騙り「年末の調整で税金が払い戻される」などと話し、逆に現金を要求する「還付金詐欺」が増加する傾向にあるという。
「年末年始は空き巣の対策を」
帰省や旅行で長く家を空ける世帯が多いため、年末年始は全国的に空き巣被害が増加する。同署担当者は「港北ニュータウンに住む人は若い人も多く、年末年始に家を空ける人が多いと考えられる。出かける前に防犯対策を」と話す。区内で届出があった今年の空き巣被害は40件で、昨年よりも増加している。施錠の徹底やセンサーライトの設置、新聞の取り置きなど、自分たちでできる防犯対策などを呼びかけている。
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