昨年の火災概況が1月15日、横浜市消防局から発表された。都筑区の火災件数は57件で、主な出火原因としては放火が約3分の1にのぼる18件。都筑消防署は、各家庭での防止対策を呼びかけている。
2013年の区内の火災件数は57件。過去10年の平均は55件で例年並みだ。その中で最も少なかった前年との比較では25件増となっている。
主な出火原因の内訳は、放火18(疑い含む)、たばこ10、電気器具8、食用油加熱出火2。3分の1を占める放火は、横浜市全域の過去10年間の平均で見ても1042件中327件で出火原因のトップとなるなど、常に多い状況という。今年に入ってからの区内の火災件数は4件(1月13日現在)だが、そのすべての出火原因は放火。都筑消防では注意を呼びかけている。
燃やされるもので多いのは、枯草やごみ類、自動車やバイクの車両カバーなど。そこで防止対策としては、新聞や雑誌などを家の周囲に置かない、不用品や古材等は物置等に保管する、車両カバーは防炎製品のものを使うようにするなど、家の周囲にある燃えやすい物をチェックすることが挙げられる。同署は、「放火されない、させない環境づくりをするために、日頃から家の周りの整理・整頓を心がけてください」と話している。
高齢者に死亡者増
また、横浜市は昨年の住宅火災の死者29人のうち24人が65歳以上の高齢者で、平成に入り最多と発表。区内でも、昨年の火災による死者1人は70代だった。
12月から3月までの時期は特に空気が乾燥し、家庭でガスコンロや暖房器具を使用する機会が増えることから、都筑消防では特に警戒を強めている。自治会や企業から依頼があれば防犯指導を行うほか、2011年に義務付けられた住宅用火災警報器の設置を勧めるなどしている。
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